梓夕子の思い~新曲「ごめんね~ありがとう」で歌う感謝と永遠の愛~
1991年「夜の浮草」でデビューし今年30周年を迎えた梓夕子。30周年記念曲「ごめんね~ありがとう」は、ここまで夢を貫き駆け抜けてきた梓の思いをそのまま「ごめんね」と「ありがとう」の言葉に込めて作られた新たな宝物となった。
いつかの両親の涙が心の励み「私は幸せ者」
Q 梓さん、デビュー30周年おめでとうございます。今改めてこれまでの歌手人生を振り返られて思うことをお聞かせください。
梓 これまでの30年、そして今も大好きな歌を歌って毎日を過ごさせていただいている幸せを実感しています。キャッチフレーズ「歌を通して…すてきな人との出逢いを、心と心のふれあいを…」の言葉通り、皆様とのご縁は宝物です。歌わせていただくありがたさ。本当に私は幸せ者だと思います。
Q この30年間で梓さんの心に残っているエピソードや思い出がありましたらお聞かせください。
梓 歌手になるのを反対していた父、その父を説き伏せて応援してくれた母。両親はわがままを許してくれ、上京しました。1日だけ下宿部屋で川の字になって三人で寝て、次の日駅まで送りに行った時の最後に振り返った両親の号泣した顔……。あの時の両親の涙を一生忘れることなく心の励みとして、両親の思いに恥じないようにと、いつも思っています。両親は他界していますが、レコーディングではいつも二人の写真を見ながら頑張っています。
Q きっといつも近くで梓さんの事を見守られているでしょうね。
梓 そうだとうれしいですね。両親をはじめ、周りの皆様や愛する人に支えていただいて今の梓夕子があります。わがままや無理を言って「ごめんね」。好きな歌を歌わせてもらって「ありがとう」。その気持ちを今回の新曲「ごめんね~ありがとう」に込めました。
Q 新曲をいただいた時、初めて聴かれた時の第一印象はいかがでしたか。
梓 泣けちゃいました(笑)。本当に今の私の気持ちを企画・構成のひのき蓮先生が汲み取ってくださって……。ひのき先生に心から感謝しています。
Q 中でもとくに梓さんが好きな歌詞、メロディーの箇所はありますか。
遠い過去も 遠い未来も
生まれ変わっても そばにいる
千年先まで 心(むね)の中
(「ごめんね~ありがとう」歌詞より)
梓 作詞の伊藤美和先生に「生まれ変わっ“たら”」ではなく、「生まれ変わっ“ても”」あなたに逢いたい、という気持ちを書いてくださいとお願いしました。今があるのは皆様のおかげ。こうしてご縁をいただいた皆様とずっと一緒にいたいという願いと感謝の思いです。
Q レコーディングはどのような雰囲気で進められましたか。
梓 いつもアレンジをお願いしています伊戸のりお先生に、今回も編曲会議からご一緒させていただきました。ストリングスの皆様の人数と、演奏者の皆様の壮大な演奏に圧倒されながらの感激のレコーディングでした! 作家の先生方、アーティストの皆様にまたひとつ私の宝物をいただきました。
Q 先生方から何かアドバイスなどはありましたか?
梓 作曲の宮下健治先生から、歌の世界観のメリハリをしっかりつけるようにと、そして「優しさ、温かさを感じて表現して、サビのところは気持ちを前へ届けて!!」とアドバイスをいただきました。伊藤先生からは「夕子ちゃんそのままでいい!」と言っていただきました。
Q カラオケで一般の方が歌う際のアドバイス、上手に歌うコツなどがあれば教えてください!
梓 そうですね。最初の「ごめんね~ありがとう」を歌いすぎないで、語りかけるように。サビのところで一番気持ちいい声を前に良く出していただき、「遠い過去も 遠い未来も」も語りかけるように、そしてエンディングでまた歌い上げる。メリハリをいっぱい作って、皆様の世界や思いを表現していただければうれしいです。
早く皆様と一緒に歌を楽しみたい
Q 一方のカップリング曲「ロックソーラン節」は1999年に発表された作品のカバーということですが、その経緯をお聞かせください。
梓 「小夏&ひょっとこ」さんが歌われた「ロックソーラン節」はかっこよくて、よく舞台で歌わせていただいていました。こんなかっこよくて皆様が知っているソーラン節をずっと歌わせていただきたいなと思っていまして、今回念願が叶いました。お客様と一緒に歌える一曲を作っていただきました。
Q コーラスには日本舞踊界の貴公子・花園直道さんが参加され、振りつけも担当されたそうですね。
梓 はい! 今回のお話しは、番組などでも一緒に司会をさせていただいたりゲストとしてお越しいただいき親交のある、同じレコード会社の花園さんにお願いしました。とっても素敵な振りつけをつけていただき、とってもうれしいのですが、私は残念ながら……踊れてないのです……(汗)。
Q そうなんですね! それでは、この曲を歌う際に心がけるといいポイントがあればぜひ教えてください。
梓 主役はお客様!! 楽しくはりきって、いかに元気よく曲に乗って歌っていただければ本当にうれしいです! “合いの手”もいただいて、早く皆様と一緒に楽しみたいです。
Q 最後に、オトカゼの読者やファンの皆さんへメッセージをいただけますでしょうか。
梓 「ごめんね~ありがとう」は「心に愛を…」「春待坂」「おかえり…ただいま」「どうしたらいいの!?」の完結編として、故郷への愛、両親への愛、そして大切な人への愛……永遠の愛を、そして感謝を歌った曲です。等身大の今このままの私を歌わせていただきました。コロナ禍で以前のような活動にはもう少し時間が必要ですが、今までと変わることなく一曲一曲に心を込めて、テレビやラジオを通し皆様に言葉をお伝えしていきたいと思います。落ち着いた時には笑顔でお会いして、皆様と一緒に歌えたらとってもうれしいです。くれぐれもご自愛くださいね!!
2021年8月18日発売
30周年に感謝と愛を込めて
梓夕子「ごめんね~ありがとう」
今年デビュー30周年を迎えた “いつも明るく元気いっぱい” 下町の人気娘・梓夕子が2年半ぶりに放つ記念曲「ごめんね~ありがとう」は、自身の思いがたくさん詰まった、人間愛、永遠の愛を歌った意欲作。「”遠い過去も~1000年先までもあなたの、そしてあなたは私の心の中にいます”と、思いを届けるように、気持ちを伝えることを一番に抑えた歌い方を心がけました」(梓)。c/w「ロックソーラン節」は、1999年に小夏&ひょっとこが発表した作品のカバー。コーラスと振りつけには日本舞踊界をけん引する若手実力派・花園直道が参加し花を添えている。
Profile
梓夕子(あずさ・ゆうこ)
愛知県高浜市生まれ。幼い頃より各種の歌謡コンテストに参加し、スクールメイツとしても活動していた。各地のカラオケ大会に出場しては優勝や入賞など好成績を収め、1991年「夜の浮草」で歌手デビューを果たし、今年デビュー30周年を迎える。2008年に徳間ジャパンへ移籍。テレビ『歌謡最前線』『イチ押しグッドモーニング歌謡曲』やラジオ『梓夕子のモーニング歌謡曲』など、司会やパーソナリティーとしても活躍中。愛知学院大学文学部心理学科を卒業しており、「日本心理学会認定心理士」の資格を持つ。最近はプライベートで健康音楽指導士の免許も取得。
梓夕子オフィシャルサイト
梓夕子オフィシャルブログ「心に愛を…」
梓夕子YouTubeオフィシャルチャンネル