あべ由紀子が8年ぶりに新曲「真夜中の太陽」を発売。記念ライブで思いの丈を歌声に!!
あべ由紀子が6月20日、8年ぶりの新曲「真夜中の太陽」の発売を記念したライブを東京・六本木のライブハウス「六本木バードランド」で行い、支えてくれたファンに思いの丈を歌声にのせて聴かせた。
小学生の同級生がわずか一人という、大分県の山間の町で生まれたあべ由紀子は、小さな頃から歌うことが大好きだった。県内で行われるコンテストを総なめにすると、「歌手になりたい」という夢を実現するため上京。タレント活動などを経て、2004年にビクターグループとlivedoorが共同開催したオーディションで選抜され、3人組の女性グループ「Kaori@livedoor PHEONIX」(Yukko名義)を結成。翌2005年に「ハートのエースが出てこない」でアイドルデビューを果たした。
しかし、世間を騒がせたライブドア事件により、グループはあえなく解散。活動の幅を広げながら再デビューの機会を待つことになる。
そして、2010年。故郷・大分の名産品かぼすをアピールする「かぼす音頭」を発売。作詞もあべ自身が手がけ、ソロデビューを実現した。
2011年には「心雨~しんう~」、2013年には生まれ育った大分への想いを歌った「君に届け」と順調にリリースは続いたが、次の新曲リリースが進まなかった。毎年、毎年、ファンには新曲を出すと伝えてきたが、タイミングや条件が合わず、新しい歌を届けることができなかったのだ。
「出す出す詐欺をして、早7年」と本人は苦笑するが、長い長い、8年という歳月が流れた。
だから、あべはライブのタイトルに自らの歌手人生を重ねた。「『あべ由紀子』新曲リリース THANKS LIVE 2021~歌の上にも11年!! 7転8起っ!~」。ソロデビューから11年。歌の力を信じて歌ってきた。だが、道に迷ったり、自暴自虐になったり・・・。
「真夜中の太陽」の発売日(6月16日)に東京・神田明神でヒット祈願を行い、この日のライブに臨んだあべは、黒のロングドレス姿でステージ現れると、オープニングに新曲とそのカップリング曲「ありがとうが宝物」を歌う。
ドレスは事務所の先輩、吉永加世子からもらったという。吉幾三の弟子である吉永もまた、山あり谷ありの歌手人生を経験してきた。かわいい後輩として、あべのことが心配で、演出構成など当日は裏方として見守る姿があった。
吉永からもらった衣裳を着るために減量したと笑ったあべ。新曲「真夜中の太陽」は、相手を想いやるほど、離れて暮らす大切な人への想いが募る複雑な心境を歌っている。真夜中の“月”ではなく、“太陽”であるところが、この歌の肝になっており、きっと照らしてくれるだろうと、希望を抱く主人公に寄り添っている。
昭和歌謡を得意とするあべが、大滝詠一が作詞・作曲し、多くの歌手が歌っている「夢で逢えたら」や八神康子の「パープルタウン」などの名曲に加え、2013年のシングル「君に届け」を披露し、ライブは後半へと向かっていく。
鮮やかなマーメイドドレスに衣裳チェンジして再登場したあべは、デビューシングル「かぼす音頭」のカップリング「潮風リアル」から聴かせ、シティポップのメドレーを挟んで、「かぼす音頭」のもうひとつのカップリング「風のさと」を届ける。
この日のライブはツイキャス(6月23日までアーカイブ配信)を通じて生配信されていた。故郷・大分では家族がこのライブを大画面で観てくれているという。
「東京で暮らすようになって、故郷の良さが身にしみてわかるようになりました。『風のさと』は故郷の両親を思って作らせていただいた曲です。お父さん、お母さん、観てるかな? 皆さんもご両親、大切な人を思いながら聴いてください」
あべは「風のさと」を歌唱すると、そのままエンディング曲へ。新曲のカップリング曲「ありがとうが宝物」を歌い出した。
あなたがいたから乗り越えられる
たくさんの「ありがとう」が宝物
(「ありがとうが宝物」歌詞より)
振り返れば七転び八起きの歌手人生だった。しかし、「来年は2回目の“成人式”を迎えてしまいますが、こんなにも応援していただける人の前で歌っていられるとは想像もしていませんでした」。あべにとっての“あなた”は支えてくれたファンだった。
THANKS LIVEのアンコールではもう一度、「真夜中の太陽」を歌い、訴えた。
「一人だけではなかなかできないことも、皆様が力を合わせてくださることで実現できました。これからも変わらぬ応援をよろしくお願いします」
笑顔でステージを終えたあべは「これからです」と、次を見据えていた。
あべ由紀子 新曲リリースTHANKS LIVE 2021
6月23日までツイキャスでアーカイブ配信中
視聴料:¥1,000
https://twitcasting.tv/c:roppongi_birdland/shopcart/78486
○
2021年6月16日発売
8年ぶり、待望のシングル
あべ由紀子「真夜中の太陽」
8年ぶりの新曲「真夜中の太陽」は故郷の家族を想う曲。故郷を持つ人々の言葉を代弁するかのような歌詞。相手を思いやるからこそ離れて過ごす、という複雑な心の葛藤をジャズテイストのアレンジで歌い上げる。
「抽象的な歌詞ですが、この曲には裏テーマがありまして、コロナ禍で会えないお祖父ちゃん、お祖母ちゃんへの気持ちが隠されています。1番はお祖母ちゃん、2番は100歳になるお祖父ちゃんです。大分で暮らす父や母もそうですが、面と向かって『ただいま』と言える日が、もうすぐ来ると信じています。その時は、これまでの倍ぐらいの喜びで表現したいと思っています」(あべ)
カップリング曲「ありがとうが宝物」は、ファンと共に歌ってきたあべ由紀子が作詞を担当。支えてくれた“あなた”への感謝が作品となった。
あべ由紀子 公式HP
あべ由紀子 公式ブログ
あべ由紀子 公式Twitter
INFORMATION
8月21日開催
吉永加世子ライブ(仮)
日時:2021年8月21日
場所:六本木ハーバーランド
新曲「燃えつきて/明日にワインを」が好評の吉永加世子が過ぎゆく夏を感じながらライブを行う。「まだまだ、燃えつきていません!!」。ゲストにあべ由紀子を迎え、パワフルなステージを魅せる。
詳細が決定次第、公式HPほかで告知される。
吉永加世子 公式HP
https://www.ys-ag.com/kayoko
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