
北川裕二が新曲「惚れたんだよ」で聴かせる倖せの温もり
北川裕二が5月26日に新曲「惚れたんだよ」を発売した。「惚れた 惚れたんだよ」という愛の言葉から始まる、夫から妻への感謝の思いを描いた倖せ演歌。懐かしさを感じさせる北川の味わい深い歌声が、聴く人々の心に温もりを与え、そっと寄り添う。
自身も”惚れた”夫婦愛を描いた温かい作品「惚れたんだよ」
Q 新曲「惚れたんだよ」拝聴しました。とてもほのぼのとした素敵な曲ですね。
北川 ありがとうございます。前作「大阪なさけ川」に引き続き、歌いやすい大衆路線の倖せ演歌です。男性目線からの夫婦愛を描いた作品で、明るい曲調のメロディーラインも素敵です。まさに僕もこの歌に惚れました!
Q 特に北川さんがこの曲の中で好きな箇所はありますか。
北川 そうですね。全体的に、流れるようなメロディーラインがとても好きですね。その中でも音の変化がある作品で、歌詞では4行目~5行目のフレーズを歯切れよく歌う箇所がいいですね。
やりくり上手が 自慢だと
首をすくめる そのしぐさ
(「惚れたんだよ」歌詞より)
Q 健気に尽くしてくれる妻に対する主人公の心情を表現される部分などで「今回はこの部分をこう心がけて歌った」など、とくに歌唱の面で意識されたり挑戦されたりしたポイントはありますか?
北川 歌い出しの「惚れた」の投げるような歌い方と、最後の「俺にゃ」の(※)グリスダウンするところにポイントを置いて歌いました。
※裏声で出せる最高音から表声の最低音まで一息で音を繋げて発声する発声法。
Q レコーディングの際はいかがでしたか?先生方から何かアドバイスなどはありましたか?
北川 今回も作曲の弦哲也先生をはじめ、皆様が明るくノリノリな雰囲気を作ってくださいました。オケ録りと歌入れを一日で、それもトータル3時間ぐらいでとてもスムーズに仕上がりましたが、先生方からは歌いだしの「惚れた」の歌い方を、弱すぎても強すぎてもダメだと……。そこを少し考えながらレコーディングに臨みましたね。
Q カラオケで一般の方が歌う際のアドバイス、上手に歌うコツなどがあれば教えてください!
北川 この曲は倖せ演歌なのでやはり明るく歌ってほしいですね。そして特に僕も好きなところの4行目~5行目のフレーズを、流れに少し変化をつけてみてください。
歌手生活37年目。たくさんの方々のご支援で今がある
Q 今回、カップリング曲には昨年発売された前作の「大阪なさけ川」が収録されていますが、その経緯について教えてください。
北川 実は新曲として二つの作品を候補としていただいたのですが、「大阪なさけ川」が発売以来とても好評で、カラオケファンの皆さんにも支持されて、今年の2月3日付USENのヒットチャート「今週のリクエスト 演歌」で1位をいただくことができました。僕もとても気に入った作品でしたので、まだまだ歌っていきたいなと思い今回収録させていただきました。
▲「大阪なさけ川」MV
Q 昨年「大阪なさけ川」のインタビューをさせていただいた時に「大阪が大好きです」とお話しされていましたが、コロナ禍もあり大阪だけでなくなかなか全国各地に行きづらい日々が続いています。
北川 皆さん同じだと思いますが、本当に昨年からこのコロナ禍で身動きもできず困っています。僕も自粛しながら各地のファンの方々にお電話やメールなどで連絡をさせていただいて、お互いに励まし合っています。今は“忍”の一字で我慢しておりますが、収束した折にはこの新曲「惚れたんだよ」とともに改めて全国各地を回りたいと思っています。
Q 1984年にデビューされ、2019年には35周年の節目を迎えられました。37年目の今、これまでの歌手人生を振り返られてみていかがですか。
北川 デビューしてから、それは色々とありましたが、この新型コロナウイルスが発出するまでは順調にやってこれたと思います。これもファンの皆様、そして弦先生をはじめ音楽業界に携わっている方々のご支援のおかげで今があるのだと本当に感謝しています。
Q 一日も早く日常が戻ってくることを私たちも願っています。最後に、オトカゼの読者やファンの皆さんへメッセージをいただけますでしょうか。
北川 いつも新曲が出るたびにファンの方やカラオケファンの皆様に応援していただき、ありがたく思っております。「惚れたんだよ」はまさしく大衆演歌で歌いやすいメロディーですし、相手を大切に想う等身大の歌なのでぜひ気持ち良く歌っていただきたいと思います。そして、引き続き応援のほどどうぞよろしくお願いいたします!
2021年5月26日発売
愛の言葉が心地良く響く
北川裕二「惚れたんだよ」

「惚れたんだよ」
作詞/かず翼 作曲/弦哲也 編曲/南郷達也
c/w「大阪なさけ川」
作詞/かず翼 作曲/弦哲也 編曲/南郷達也
キングレコード KICM-31022 ¥1,400(税込)
Profile
北川裕二(きたがわ・ゆうじ)
1953年8月16日、福島県生まれ。作曲家の弦哲也氏に師事し、1984年に“増子ひろゆき”の芸名で「雨の停車場」でデビュー。1986年、“北川裕二”に改名。2019年には歌手生活35周年を迎えた。いぶし銀の歌唱力で本格演歌から大衆演歌、抒情演歌と歌い上げ、カラオケファンからも人気を集める。