新曲「帰郷」は、西方裕之の新境地!
西方裕之が5月12日にデビュー35周年記念曲となる新曲「帰郷」を発売した。今年7月にデビュー36年目に突入する西方だが、キャリアを重ねるほどに厚みを増すその歌声で、今回は郷愁を誘う”故郷”をテーマにした3曲をしみじみと歌い上げている。
Q 西方さん、デビュー35周年おめでとうございます! 今回の新曲 「帰郷」は、記念曲とのことですが、朝比奈京仔先生の作詞作品は初めてとのことですが、どのような楽曲でしょうか。
西方 ありがとうございます! ひと言でいえば望郷歌ですね。故郷が遠く感じる昨今ですが、「いま感じたい故郷」をテーマに作っていただきました。 とてもドラマチックな楽曲で、今までの自分にない作品だと思います。
Q 杉本眞人氏とのタッグは初めてとのことですが、杉本先生のメロディーを初めて聴かれた時の第一印象はいかがでしたか。
西方 杉本先生の作品は大好きでよく聴いていましたし、いつか歌いたいなと思っていましたが、先生はロックやフォークがメインのアーティスト・作家さんというイメージが強かったので、僕には合わないかなと思っていました。でもとてもドラマチックでよいメロディーをいただき、僕のまた新たな世界観を開いていただいたと思っています。
Q 主人公の心情を表現される部分などで「今回はこの部分をこう心がけて歌った」など、とくに歌唱の面で意識されたり挑戦されたりしたポイントはありますか?
西方 杉本メロディー特有の“間”を生かす歌唱で、 淡々と語るように歌いつつも寂しくなりすぎてもいけないので、気持ちを込める部分とのバランスをとくに意識しました。「イヤーエー ザララ ザララ…」という歌詞は、こういった表現をするのは初めてだったので最初は戸惑いましたが、色々な歌い方を試すことができました。ここはどんな歌い方もできるので、カラオケで歌っていただく際は皆さんそれぞれ自分なりの表現で歌っていただけるとうれしいですね。
Q レコーディングはどのような雰囲気で進められましたか?先生方から何かアドバイスなどはありましたか?
西方 杉本先生には作品を書いていただくのは初めてでしたが、昔からお付き合いはさせていただいていたので雰囲気もよくスムーズに進みました。先生から「おまえの自由に歌っていいよ!」とおっしゃっていただいたので、色々な歌い方に挑戦することができ楽しかったですね。
Q カラオケで一般の方が歌う際のアドバイス、上手に歌うコツなどがあれば教えてください!
西方 うんと感情を込めても、淡々と歌っても、どのような歌い方をしても様になる楽曲だと思いますので、ぜひ皆さんの思うように気持ちよく歌っていただければと思います!
Q 新曲のシングルには2つのカップリング曲が収録されていますが、「おふくろ便り」はどのような曲ですか?
西方 今回はコロナ禍もありますが「いま感じたいふるさと」ということで、「帰郷」では父親、「おふくろ便り」ではタイトルどおり母親をテーマに故郷を歌った楽曲です。この曲をいただいた時は、自分が歌手として上京する時の姿を思い出しました。
Q もう一曲の「赤とんぼ」は、25 年前に発売された曲を新録音、セルフカバーされていますが、今回この楽曲を改めて歌われてみていかがでしたか?
西方 デビュー35周年ということもあり、ディレクターから3曲入りの提案をいただきました。 今作が「故郷」をテーマにしていることから、故郷への思いを歌った「赤とんぼ」を新たに収録することになりました。レコーディングでは、若い時の自分を俯瞰で見ているような感じで歌っていましたね。25年前のあの時のまま、オリジナルに忠実に歌うことを心がけました。
Q 1987年にデビュー、35周年の節目を迎えられて素晴らしい記念曲を発売されました。今の心境はいかがですか。
西方 今は先の見えないコロナ禍で今までどおりの活動というのはなかなかできませんが、僕にできることを考えて目の前の仕事一つひとつをしっかりと取り組んでいきたいと思います。新曲「帰郷」は、本当にドラマチックで今までの自分にない楽曲をいただいたと思っています。自分で言うのもなんですが、西方裕之の新境地です! いい歌です!一度ぜひ聴いてください!
Q 皆さんの前で歌うことができる日が一日も早く来ることを私たちも願っています。最後に、オトカゼの読者やファンの皆さんへメッセージをいただけますでしょうか。
西方 この状況を乗り切り、またお会いできる日を楽しみにしております。その日まで皆さんぜひお元気でいてください! YouTube チャンネル「西方裕之ちゃんねる」で新曲のワンポイントレッスン動画をアップしていますので、ご自宅で一緒に歌いながら観ていただけるとうれしいです!!
2021年5月12日発売
西方裕之「帰郷」
「帰郷」の作詞は多数の歌謡曲を手がける朝比奈京仔氏、作曲は「吾亦紅」などのヒットでも知られる杉本眞人氏が手がけた望郷歌。「いま感じたいふるさと」をテーマに制作された、コロナ禍により故郷や家族との距離が遠い現代に生きるすべての人に響く内容となっている。カップリングには、母親とのつながりを軸に温かく懐かしいメロディーに乗せて歌う「おふくろ便り」と、自身の代表曲の一つである望郷歌「赤とんぼ」の新録版の2曲を収録。
Profile
西方裕之(にしかた・ひろゆき)
1961年7月1日、佐賀県生まれ。小さな頃から歌が好きで、よくカラオケ大会に出場しては入賞していた。1986年、佐賀県で行われた「第一回ザ・スターカラオケ選手権大会」に出場して優勝。審査委員長をしていた作曲家・徳久広司先生にスカウトされ歌の世界へ入る。翌1987年に上京し、半年後の同年年7月21日「北海酔虎伝」でBMGからデビュー。1998年にテイチクレコードへ移籍し、2002年からはキングレコード所属。「男女の心の機微を歌わせたら右に出る者はいない」と評価される。ステージでは演歌歌手らしくない軽妙なトークで観客を魅了する。歌う前には必ずコーラを飲むという。いろいろ試した結果、コーラを飲むと一番歌いやすいそうだ。2021年5月、新曲「帰郷」をリリース。今年7月にデビュー36年目に突入する。
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