山本譲二＆松居直美 酸いも甘いも噛み分けた二人による運命の恋のうたが誕生！

2年越しの一大プロジェクトがついに完成！ 演歌歌手の山本譲二とタレントの松居直美。そして最強の助っ人、綾小路 翔（氣志團）がタッグを組み、二人へスペシャルな大人の恋の歌を贈った。異色でありながら三位一体。今までに聴いたことのないデュエット曲「事実は小説よりも奇なり」が誕生した。

 

運命か、夢か!？　先の読めない大人の恋のうた

Q　まず、タイトルが「事実は小説よりも奇なり」ととても斬新ですね。山本さんと松居さんがデュエットをされるというのも「奇なり」かなと思うのですが（笑）、まずはデュエットをされることになったきっかけを教えてください。

松居　昨年、私の事務所がCDリリースの企画を考えてくれていた時に、山本譲二さんとステージをご一緒する機会があったんです。私は舞台袖で譲二さんのショーを勉強させていただいていたんですが、以前譲二さんと一緒に歌わせていただく機会があって、その時に譲二さんがとてもおもしろいことをして私を助けてくださって、その優しい印象が私にもスタッフにも残っていて、ぜひ譲二さんとデュエットを！とお願いしました。

山本　ありがとうございます。

Q　譲二さんは今回のお話を聞かれた時はいかがでしたか？

山本　直美ちゃんは昔俺のこと先生って呼んでたよな……とか、テレビで観ている松居直美という女性はとても器用でものまねも上手いし、演歌も歌えるよねと。ぜひやろうじゃないの！って返事をしましたね。直美ちゃんは愛嬌もあるし、本当に人間性もとってもいいですからね。

Q　そして、作詞・作曲は氣志團の綾小路 翔さん。こちらもまたびっくりしました。

松居　これはもうスタッフの皆さんが、発信力もあり、私たち二人の新しい面を引き出してくださるんじゃないかなということで、翔さんに託したいなとお願いしてくださいました。

山本　しかも当たって砕けろ精神で頼みに行ってるんですよ。ところが二つ返事で「本当に僕でいいんですか？米津（玄師）さんじゃなくていいんですか？」って（笑）。スタッフのみんなの熱意が翔さんに伝わったんですね。

松居　そうですね。翔さんがスタッフや私たちの思いを受け止めてくださいました。

Q　アップテンポでリズミカルな楽曲ですが、綾小路さんからこの曲が届いた時の第一印象はどうでしたか。

山本　まず、「事実は小説よりも奇なり」っていうテープと詞が届きました。スタッフから渡されてとりあえず聴いてみようかなと聴いて……「これ、俺の歌じゃないだろ？テープ間違ってるよ」ってスタッフに確認するところから始まりました（笑）。

Q　やっぱりそう思われたんですね（笑）。

山本　思いました。これ、俺ダメでしょと。歌えないでしょと（笑）。そうしたら、娘が歌ってって言うから……。『こんなキラキラした歌を歌ったら、お父さんかっこいいじゃん！』って。じゃあ覚えてみようかなって気になりました（笑）。

Q　娘さんの後押しのおかげですね。それがなかったら……（笑）。

山本　でも、歌ってみたらね、おもしろいな～って。ただ、油断できない。このフレーズがバーっと終わったらちょっと休憩があるぞ、とか思ったらダメ！ もう次が来るから歌っている時は気が抜けない（笑）。

Q　松居さんはいかがでしたか？

松居　難しかったです。翔さんは私たちに軽いハードルをくれたなって……（笑）。私は原曲に忠実に歌わないと伝わらないと思っているので、リズムも音程もはずしちゃいけない、ちゃんとしなきゃって、結構プレッシャーはありましたね。でも一生懸命頑張れる作品をいただいたなと思います。もうね、初めてテレビで歌う収録までは特に大変でした。口パクじゃダメだっていう話で（笑）。譲二さんは普段もずっと聴いてくださってるって。

山本　そうです。もう眠れませんよね。ウォーキングしてる時も頭の中で歌ってる。寝る時もベッドに入ってもやっぱり歌ってた。カンペなんか見てる暇がないし、これはまるっきり覚えなきゃいけないって思いも強かったから眠れない日が3日くらいありましたよ。

松居　いや、譲二さん、覚えるのは当たり前なんですよ（笑）。

山本　そうだよね、そりゃそうだよね（笑）。普通の演歌の歌詞だとレコーディングが終わったら完璧に入っているんだけど、これはやっぱり難しかったね。

松居　はい。気をつけなきゃいけないところがたくさんあるんです。だから覚えているんだけれど、間違えちゃいけないっていう気持ちでなんか焦っちゃって！

Q　レコーディングはご一緒にされたのですか？

松居　レコーディングは同じ日に別録りでした。翔さんは『レコーディングに来ないでください』って譲二さんがお願いしたのでいらっしゃいませんでした（笑）。

山本　上手く歌える自信もなかったし、失礼な言い方ですけど、邪念は捨てて臨みたいと。今回は無になって打ち込みたいと思ったんだよね。でも、翔さんは本当にいい方。いい男です。「わかりました！」って。なんかいいもの持ってるなと思った。男としてね。

 

「頑張り倒したい。今はその気持ちだけですね」（山本）
「譲二さんがこの歌が大好きって言ってくださるたびにうれしい」（松居）

Q　完成した作品を聴かれた時の感想はいかがでしたか。

山本　歌ってよかったなという気持ちと、なんとか頑張り倒したいなって言う気持ちとね。とにかく娘たちが気に入ってくれていますから、「お父さんいつテレビとかラジオ出るの？」とかうるさいんですよ（笑）！今まで一回もそんなこと言われたことないんですよ。演歌ですから、あの子たちから見れば遠い世界の話みたいな感じなんですかね。でもこれは違うと。『お父さんかっこいいし、お父さん歌うまいじゃん』とかね。だから本当に月並みな言葉ですけど、頑張り倒したい。今はその気持ちだけですね。

Q　譲二さんは45周年の記念曲を2曲（「人は旅人」「夜明け前」）出されて、また新たな次の一歩がこの曲となりましたね。

山本　こういう一歩になるとは思わなかったですよね。想像もしてませんでした。でもこういう形で綾小路さんと直美さんと俺とね、三位一体。やっぱりひとりより二人、二人より三人。力を合わせてやった方がね、目立つだろうし（笑）。やっぱり目立たないとダメでしょ！

松居　譲二さんのマネージャーさんが「振り付けをした方がいいんじゃないか」っておっしゃって、振り付けもあるんです。

山本　あいつ余計なこと言うなって（笑）！ 突然言われると戸惑っちゃうわけですよ、おじさんは。ど、どんなやつ……？って（笑）。でも恥ずかしがらないで一生懸命教えてもらって覚えました。

松居　それじゃあ氣志團さんの振り付けを何か入れるのはどうかな？ってお話ししたら、快く譲二さんもマネージャーさんも受け入れてくださって。譲二さんはアドリブで「俺は『喧嘩上等』っていう曲が好きだから」って。その振り付けが入っているんです。毎回ちょっと違うんですけど、ぜひご注目ください（笑）！

山本　今はこんな状況なので二人で手を合わせたりしちゃいけませんからね。

松居　ソーシャルディスタンスを守ってですね。

Q　体はちょっと離れ気味に……。でも、心は寄せて。

山本　いいねぇ。初めて会った時から三十数年経って再会した時に素敵な女性になってくれていました。直美ちゃんとこういう楽曲が歌えるということは、自分のこれからの宝物だなって思っています。大事なパートナーです。だから、1回部屋に連れてってと……2、3回言ったんですけど、ぜ～んぶ断られました（笑）！

松居　うち猫がいるのでちょっと、って（笑）。ちなみに、うちのスタッフ曰く、「“不倫”では発注していません」って。純粋な恋愛の歌です（笑）。

山本　でも出会ってしまったと。もう引き返せない、というあたりがちょっと匂うんだよね。

松居　でも“不倫”では発注してないって……、そこは強調しておきます（笑）！！

山本　（爆笑）

Q　お二人はトークでも息がぴったりですね！ 最後に、オトカゼ読者やファンの皆さんへのメッセージをお願いできますか。

松居　譲二さんがこの歌が大好きって、一生懸命頑張りたいって言ってくださる言葉を聞くたびにうれしい気持ちです。私の年代になるとちょっと体がだるいななんて思う時もあったりするんですけど、ノリもいい曲ですしこの曲をかけて家事をして元気な気持ちになってもらえたらうれしいなと思います。

山本　俺は大好きな直美ちゃんとデュエットするなんて本当に夢にも思ってなくて、でもそれが実現できて、素晴らしい楽曲をもらって、そしてみんながかっこいい、みんながいいよって言ってくれるこの現実をね、本当に真摯に受け止めています。本当に頑張りたい。目立ちたい！ 日本中隅々までこの曲が浸透していって欲しい。そんな願いでね、今を生きています。どうぞ皆さん、「事実は小説よりも奇なり」、譲二＆直美、ひとつよろしくお願いします！

松居　1年これで頑張るっておっしゃって、3カ月くらいして新曲出すってなったりしませんか（笑）？

山本　それはないです！　俺に限って。

松居　でも求められたらね、出さなきゃいけないですから……。

山本　いえいえ、出しません（笑）！

 

 記事の感想を募集中

---

2021年4月21日発売
運命か夢か？　先が読めない大人の“恋のうた”
山本譲二＆松居直美「事実は小説よりも奇なり」

綾小路 翔（氣志團）を作家に迎え、初タッグとなる山本譲二と松居直美の珠玉のデュエット曲が誕生した。運命の恋に落ちてしまった瞬間の男女の心のうちを、綾小路が巧みにそして繊細に描いている。「このタイトルは滅多にないよね。恋に落ちてしまう、恋をしている事実はね、本当に小説なんかよりも奇妙なんだよ、ということですね。初めて会った時に、この曲僕が作ったんですけど自分でもわけわかんなくなっちゃったんですよって翔さんがね。それ聞いてちょっとホッとしたの。あ、俺だけじゃないんだって（笑）」（山本）。TBS系テレビ「ひるおび！」（月～金 あさ10:25～）5月度エンディングテーマに決定！ カップリング曲「酔えないお酒もいいじゃない」は、まさに今の時代の世相を反映したリモートでの恋愛事情を歌った作品。

Profile
山本譲二（やまもと・じょうじ）
1950年2月1日、山口県下関市生まれ。高校卒業後に上京、新宿の盛り場で弾き語りをしている頃に、作曲家・浜 圭介氏と出会う。1974年、伊達春樹の名でデビューするもヒットには恵まれなかったが、北島三郎の付き人兼前唄担当となり、1978年に山本譲二の本名で再デビュー。1980年「みちのくひとり旅」を発売し国民的大ヒットを記録。翌81年『第23回日本レコード大賞』ロングセラー賞を受賞。『第32回NHK 紅白歌合戦』に出場し、一気にスターダムを駆け上がった。2019年に歌手生活45周年を迎え、記念曲第一弾「人は旅人」を発売。2020年、記念曲第二弾「夜明け前」を発売。

Profile
松居直美（まつい・なおみ）
1968年1月14日、茨城県出身。中学2年生の時に『歌まね振りまねスターに挑戦!!』に出演しスカウトされ、1982年「電話のむこうに故郷が」で歌手デビュー。同年フジテレビ「欽ドン！良い子悪い子普通の子」普通のOL役でレギュラー出演しその親しみやすいキャラクターでお茶の間の人気者に。トーク番組フジテレビ「はやく起きた朝は…」では長年レギュラーを務める。ブログ「豆ト米。」では愛猫との日常を紹介。