【新連載】中澤卓也の「卓也の5本指」
年を経るごとに魅力的な歌声と飾らないキャラクターで多くの人々を魅了し、今年迎えたデビュー5周年。その節目を記念して、今回の連載では「5」という数字がキーワード。“卓也の5本指”に入る、中澤卓也を語る上で欠かせない様々なエピソードを語っていただきます!!
Vol.1 人生に影響を与えた音楽
オトカゼをご覧の皆さん、こんにちは! 中澤卓也です。
このたび、新連載「卓也の5本指」がいよいよスタートしました。
記念すべき第1回目のテーマは、僕がこれまでの人生で影響を受けたと思う音楽や曲についてお話しします。
それでは、いってみましょう!
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まずは、やっぱりこの曲ですね。森山直太朗さんの「さくら」です。これはもう、僕の歌手としてのスタート、デビューを作り出してくれた曲なので、間違いなく一番人生の中で影響を受けた曲だと思います。
初めて「さくら」を聴いたのは、たしか小学校2年生くらいでした。その頃はまだ漢字も読めないし、歌詞の意味も全然わからなかったんですけど、テレビで森山さんが歌われているのを聴いて「この歌いいなぁ」と思ったのは覚えています。
父親に新聞に入っていたチラシの裏にひらがなで歌詞を書いてもらって、それを見ながら覚えて歌い出したのが最初かな。そして、母親にCDショップに連れてってもらい、初めて自分で買ったCDでもあるんです。それをずっと聴いていましたね~。まさかこの曲をテレビで歌って歌手になることができたなんて、今思えばとても不思議です。
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音楽は小さい頃から好きでした。そんな僕が一番最初に覚えた歌として記憶に残っているのは、B’zさんの「ultra soul」。当時は2、3歳とかだったと思います。
僕の両親は二人とも若い頃吹奏楽部に所属していたこともあり、とくに父親は音楽好き。ギターも弾くし音響の勉強もしていたし、昔は僕のステージのPA(音響)をしてくれていたこともあります。
車に乗ると本当にいろいろな曲を父がかけていて、流れているのを自然に聴いていていいなと感じた曲を覚えて歌っていました。その中にこの曲があったんです。その時はまだ歌だとか音楽というものをちゃんと認識していなかったと思うんですけど、きっとあの「ウルトラソウル!」ってところが、子ども心に引っかかったんでしょうね(笑)。
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その後、自分で「これは歌だ」と認識しだして歌い始めた6歳の頃、「卓也に歌ってほしい」と父方のばあちゃんに言われて歌ったのが、『千と千尋の神隠し』(2001年公開)の主題歌だった木村弓さんの「いつも何度でも」。当時大好きだったんだと思います。今でも記憶に残ってるし、歌えますもん!
あの頃はファルセットが全然出ていたので、全部ファルセットで歌っていました。それも僕にとっては大きい思い出かな。この曲がきっかけで僕のバラード好きが始まったんだと思います。この曲に出合うまではB’zさんばっかりでしたから。「ウルトラソウル!」って(笑)。
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コブクロさんとの出会いは、中学生の時です。友だちがコブクロさんが大好きでよくコンサートに行っていたんです。そいつが「おもしろいから観て!」ってDVDを貸してくれて。観たらめちゃくちゃライブがおもしろくて! とくに、お二人の掛け合いがめちゃめちゃおもしろい。今のライブでの運び方や、トークなどでの話し方なんかも完全にコブクロさんの影響を受けていると思いますね。
今では先輩の皆さんとご一緒して勉強させていただいたことや先輩のコンサートを観て学んだことを織り混ぜている感じですけど、ベースはコブクロさんにある。僕の原点ですね。
あとは人として、人間性というか中身的な部分でとても惹かれました。「ああ、歌手とか一人のアーティストを好きになるってこういうことなんだな」というのを初めて知ったというか。コブクロさんの歌に心をつかまれたというのももちろんですが、その前に歌声でこんなに心をつかまれるという感覚も初めてでした。ハモリってこんなすごいパワーがあるんだっていうことも、コブクロさんが教えてくれたのだと思います。
あ、DVDは借りていたので友だちにちゃんと返して、全く同じやつを買いました(笑)。本当に、中学校時代は明けても暮れてもそのDVDばっかり観ていましたね。
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これまでにたくさんの音楽を聴いて、歌というものを僕なりに勉強してきました。そして歌手として大先輩である玉置浩二さんは本当にすごい方だなぁと思っています。ピッチがとても素晴らしくて、聴いているだけで感動してしまう唯一無二の歌を歌われている。歌手として理想とする憧れの存在です。
YouTubeで玉置さんの「あなたに」というバラードに出合った時、ライブ映像で歌っている玉置さんの息遣いにとても惹かれて、何度も何度も聴いて勉強しました。息量が多いんだけどベースで声帯がちゃんと鳴っているので、ニュアンスもついているけどそのニュアンスの中にちゃんと言葉がいるという歌い方。バラードを歌う上ですごく重要な要素です。いつか玉置さんのように歌を歌えるようになれたらいいなと思います。
写真=原田圭介
2021年1月6日発売
中澤卓也「約束」
(タイプA)
(タイプB)
デビュー5周年という初めての節目を迎える中澤卓也の幕開けを飾る新曲。今年は新型コロナウイルスの感染拡大により、家族や友人など大切な人たちとなかなか会うことができない日々が続いているが、新曲の「約束」は、「会えなくても、僕たちは繋がっている」という中澤の想いを込めた、心と心を結ぶメッセージソングとなっている。
2020年1月6日発売
「中澤卓也 MV Album Vol.1~2020年の足跡と副音声を添えて~」
”ミラクルボイス”を惜しみなく披露したデビュー曲「青いダイヤモンド」から「北のたずね人」までのミュージックビデオと、このDVDのために新しく撮影した「東京タワー」「初めての君」を含む、計8曲のMV(ミュージックビデオ)を収録。ウィンクあいち(2020年8月10日開催 無観客LIVE)、北とぴあ(2020年9月12日開催 ハイブリッドコンサート)、ティアラこうとう(2020年10月3日開催 バースデーコンサート)から計12曲のライブ映像、合計20曲を収録した、中澤卓也の軌跡を楽しめる映像作品だ。
INFORMATION
2021年6月2日「約束」タイプC・タイプD 同時発売決定!
カップリング曲は、中澤卓也名義では初めて書き下ろした、異なる魅力の2曲を収録。新たな中澤卓也の魅力が開花する予感!!
その他、中澤卓也の最新情報は下記でチェック!
中澤卓也(なかざわ・たくや)
1995年10月3日、新潟県長岡市生まれ。小学3年生から高校1年生までカートレーサーとして活躍。2015年 、「日本クラウン 新人オーディション」で準グランプリに輝き、その後作曲家・田尾将実氏に師事。2017年「青いダイヤモンド」でデビュー。趣味で集めているスニーカーは、もはや体の一部。4月4日から スタートしたBS朝日「人生、歌がある」(毎週土曜日 19:00~20:54)では、フレッシュさと卓越したトーク力から3代目司会者として大抜擢。また、BS日テレ「新・3人の歌仲間 with DAM CHANNEL演歌」の4代目MCに男性アーティストとして初就任。2020年10月、「日本作曲家協会音楽祭・奨励賞」を受賞。飾らず人なつっこいキャラクターとジャンルを問わず歌いこなす歌唱力で、人気実力ともに今最も熱い若手アーティストのひとり。