葉月みなみ

葉月みなみ、”演歌みち”の原点で魅せた“第二章”への覚悟と、雪道を共に歩いた母との絆。旅はまだ終えられない…。

リハーサルを見守っていたプロデューサーの岩尾三四郎は、「むふふふふ。声が出ていますよ」とほくそ笑んだ。

2026年9月19日11時。葉月みなみ歌謡ショー「神々プレゼンツ 終着小樽駅リリース記念~葉月みなみ 第二章 旅の途中~」の本番に向け、会場となる東京・港区のライブレストラン「六本木クラップス」にて最終確認が行われた。

当日、自宅から会場へ向かうこともできたが、葉月は前日、近くのホテルへ宿泊。朝4時半に起床し、カラオケボックスで喉を温めてきた。そのかいもあって、13時の開演を前に“マジカルボイス”は絶好調だ。

「プルルルル‥‥」。楽屋では閉じた唇に息を当ててプルプルと震わせるリップロールが小鳥のさえずりのように繰り返されていた。

受付ではお客様を受け入れる準備が進められていた。チケットを確認し、会場へ案内するのは新潟から駆けつけてきた葉月の母だった。

葉月みなみ葉月みなみ

▲2021年12月、白と黒のツートンカラーのドレスを着用し、葉月みなみは東京のファーストライブを赤坂で開催した。今から5年前のこと。新生・葉月みなみ、第一章のはじまりのステージだった。

地元・新潟で演歌歌手として活動してきた葉月は「このままじゃダメだ」と一念発起し、2020年初頭に全国区を目指して上京した。しかし、ほどなく世間はコロナ・パンデミック。世界中が翻弄され、当然のように予定していた仕事もキャンセルとなり、途方に暮れた。そんな時に出会ったのが岩尾だ。

以来、二人三脚で「天下を獲る」と走ってきたが、ライブやコンサートでは足りないスタッフの分を、新潟時代と同じように母が支えていた。

葉月みなみ

後列左から柳昌之(Gt)、佐々木じょうじ(Gt)、周防泰臣(Ba&バンマス)、永浜良邦(Dr)。前列左から宮澤由衣(Pf)、越川歩(Vn)、葉月みなみ(Vo)、高橋美希(Sax)

封印を解いた着物姿。偉大な先輩へ捧ぐ原点の「演歌みち」

客席は観客でいっぱいだった。熱気で盛り上がる中、作曲・編曲家として葉月の作品に数多くかかわっているミュージシャン・周防泰臣がバンドマスターを務める葉月バンドによる重厚なサウンドが響き渡ると、着物姿の葉月がステージに現れた。

葉月みなみ

「“マジカルボイス”葉月みなみでございます。東京、神奈川の方はもちろん、遠くは新潟や熊本からもお客様がお見えになっています。本当にありがとうございます。今日は2部構成で、内容も盛りだくさん。皆さんも一緒に参加して楽しんでいただけるライブにしたいと思っています。最後まで心を込めて一生懸命歌わせていただきます。うぇい!」

新潟時代は着物姿でド演歌を歌っていた。だが、上京後はボイストレーニングを一からやり直し、岩尾はどんな歌でも“葉月色”に染め上げる歌声に、“マジカルボイス”と命名。歌謡曲を中心に歌ってきた。いわば新潟時代を封印してきた形だ。

葉月みなみ

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しかし、約6年ぶりに袖を通したという着物は、シックな黒地に深紅の大輪の花が咲き誇る、実に華やかで力強いデザインだった。まるで“第二章”へと向かう彼女の情熱と覚悟を体現するかのようだった。

第1部の幕開けは、自身のルーツである演歌。上京後、人前で歌うのは初めてとなるデビュー曲「恋の占いかくれ鳥」は可憐で“和風”な旋律が印象的な正統派演歌であり、歌手としての原点となる楽曲。「枯木灘海岸」は、強い潮風のために植物が育たないことで有名な和歌山県南西部の枯木灘(かれきなだ)を舞台に、恋に破れた女心を歌った悲恋演歌だった。

「新潟時代、約11年間活動しておりましたが、お着物を着て、母と二人でスーツケース一つ持って、いろんなところを回らせていただきました。雪で作られたステージの上で歌った時は、着物の袖がカッチコチに凍ったことがあって。足袋を脱いだら、足先が凍傷寸前の色になっていたりだとか、帯や髪の毛に雪を積もらせながら歌ったりもしました。本当にそんなことがいっぱいありましたが、リクエストをいただくと『よし、頑張るぞ、何でも歌うぞ』という気持ちで頑張ってきました」

葉月みなみ

そんな彼女がプロを志す原点となった特別な一曲が、松原のぶえの「演歌みち」だった。9月13日、65歳の若さで突然、この世を去った偉大な先輩への思いを、葉月は語り始めた。

「私が生まれて初めて覚えた演歌が、松原のぶえさんの『演歌みち』でした。母も大好きな歌です。私が上京してから何度かお会いしたのですが、テレビ番組で久しぶりにお会いした時も覚えていてくださって。先月、のぶえさんのラジオ番組に出演させていただいた時も、私のことを『はーちゃん、はーちゃん』って呼んでくださるんですね。もう本当にあったかくて、お優しくて大好きな方です」

葉月みなみ

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スクリーンには、優しい笑顔の松原と葉月のツーショット写真が映し出された。「天下を獲る」という険しい旅の途中で出会い、背中を押してくれた大先輩への限りないリスペクト。《風が背をおす 日もあれば 雨が胸つく 肩たたく》《エンヤコラ このみち 演歌みち》。葉月は込み上げる涙をこらえながら、演歌の世界へ導いてくれたメロディを力強く歌い上げた。

タップダンスに弾き語りも。変幻自在な“マジカルボイス”

ここからステージはマジカルボイスの真骨頂ともいえるジャンルレスな世界へと展開。構成・演出を手がける柳昌之(元NHK芸能部長)のギターをはじめ、周防泰臣(Ba&バンマス)、永浜良邦(Dr)、佐々木じょうじ(Gt)、宮澤由衣(Pf)、越川歩(Vn)、高橋美希(Sax)という一流のミュージシャンたちが、葉月の変幻自在なボーカルを支える。

葉月みなみ

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アニメ主題歌「コブラ」(作曲:故・大野雄二)では大人の色気を漂わせ、「恋は素敵なショータイム」では客席とのコール&レスポンスで一体感を創出。

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「浅草キッド」を歌いながらのタップダンスや、“花盗人”の伝説をモチーフに、突然訪れた切ない別れが描かれる明日香のデビューシングル「花ぬすびと」のカバーではしっとりとしたピアノの弾き語りを披露し、客席を巻き込んでの「ドリフの早口言葉」まで、エンターテイナーとしての見せ場が次々と繰り出される。

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さらには上京後、初リリースした2021年の「許さないで…ねぇ」、 “世界”にこだわり、世界185カ国、55のプラットホームでの配信をスタートした世界戦略曲シリーズの第1弾「レイニー・バスステーション」(2022年)、初めてのカバーリリースとなった「バラの香水」、先輩歌手の曲に挑戦したいと、女性の立ち入りが許された高野山の宿坊「室生寺」を舞台に、切ない情念と女心をドラマティックに歌い上げた田川寿美の代表曲「女人高野」などが続いた。

葉月みなみ

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「選曲は岩尾さん、柳さん、私の3人で考えました。カバーではこれまで歌ったことがない曲ばかりでした」

この日のライブのテーマは「第二章の幕開け」であり、成長の確認だ。新潟の演歌歌手から、あらゆるジャンルを歌いこなす“マジカルボイス”へと進化を遂げた背景には、血のにじむような努力があった。

魂を乗せた「命の別名」と、雪道で築かれた母娘の絆

葉月みなみ

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「上京して岩尾プロデューサーと出会った時、よく言われたのが(映画になぞらえ)『ターザンがニューヨークに出てきた』でした(笑)。新潟の田舎から出てきたばかりは、新潟弁も出ちゃって。新潟の土がついた状態から少しずつ土を払って、もう1回ゼロからスタートして、まっさらなところに色付けをしていこうと言ってくださったんです。演歌からポップス・歌謡曲に変わる時、やっぱり声の出し方が違うから、ボイストレーナーさんについて一からレッスンをやり直しました。ともかくちょっとレベルが上がると、また『もっと上を目指して』と言われて、今ここまで頑張ってきました」

葉月みなみ

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その努力と進化を象徴した一曲が、ライブの中盤と終盤に披露された最新曲「終着小樽駅」だ。 『週間 USEN HIT 演歌/歌謡曲ランキング』で第12位にランクインするなど好調なこの曲は、制作段階からAIをパートナーにして作り上げられた。

葉月みなみ

新鋭作家・中村ヨシノブの作品のアレンジをAIが提案。人間同士であれば、「あんな感じ、こんな感じ」という抽象的な表現で探っていくしかない作業をAIは具体的な形で次々にこなし、葉月の琴線に触れたアレンジが見つかると、それをプロの編曲家である周防が磨き上げるというハイブリッド手法で制作された。その間、AIが提案した一曲に対するアレンジは人間業ではほぼ不可能な約80本にも及んだという。

愛する人を忘れるために降り立った終着・小樽駅。後悔と孤独の中で、それでも明日への一歩を踏み出そうとする女性の静かな祈りを、ドラマティックなアレンジで歌われる同曲は、切なくも壮大な“耳で観る映画”として観客の心を震わせた。

葉月みなみ

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そしてアンコール。「歌が恋人です」と、自身の人生すべてを歌に懸けている葉月が最後に選んだのは、中島みゆきの「命の別名」だった。

「今、世界や日本でいろんなことが起こっていて、命のことをすごく考えるようになりました。最後に歌わせていただく曲は、『命の大切さ』を歌った曲なんですが、私なりに表現をして歌わせていただきたいと思います」

葉月みなみ

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名もなき人々の尊厳や、人間の心と命の尊さを哲学的に描いたこの難曲に、彼女は持てるすべての魂を乗せた。「歌っている時の顔、怖かったですか(苦笑)」。ライブ後、そんなふうに語っていたが、悲しみも喜びも内包したその圧倒的な歌唱は、彼女が真のボーカリストとしての「第二章」へ突入したことを証明していた。

葉月みなみ

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すべてのパフォーマンスを終えた葉月はホッとした表情をみせた。

「帰りにお見送りさせてもらったら、皆さんすごくいい顔をされていて。『元気出たよ』『よかったよ』って言ってくださるその言葉が、ダイレクトに心に伝わってきました。それが何よりもうれしかった。久しぶりに着物姿を披露させていただき、デビュー曲も十何年ぶりに人前で歌いました。懐かしかったですし、あの当時とは違う表現で歌えたのが面白かった。自分自身で『成長しているのかな』と、声の出し方も含めて感じられました。これからも上を目指して頑張ります」

葉月みなみ

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ライブ後、すべてのお客様と触れ合い、その笑顔に彼女自身が勇気をもらっていた。だがその傍らでは、新潟から駆けつけた母が、決して前に出ることなく、ただの一スタッフとして静かにお客様の送り出しをしていた。どんなにステージが大きくなっても、どんなに歌声が進化しても、決して変わらない温かい母娘の絆がそこにあった。

〇

「天下を獲る」ための旅は、まだ途中だ。 10月4日には、故郷・新潟の「NIIGATA LOTS」にて生バンドによる『葉月みなみ 新潟コンサート〜感謝〜』が控えている。

さらに、次なる世界戦略曲(第8弾)は、気鋭のシンガーソングライター・おかゆが作詞・作曲を手がけることも決定している。新潟エリアで放送中のラジオ番組『おかゆのなんま!らじお』に出演した際に意気投合。新潟を舞台にした作品が現在制作されている。

スーツケース一つで雪道を歩いたあの日のつらさは、いつしか彼女を輝かせる最大の武器となった。愛する人たちの温かな眼差しを背に受け、歩みを止めないマジカルボイス。彼女が目指す“天下一”への道のりは、ここからが本当に面白くなる。

葉月みなみ


葉月みなみ歌謡ショー セットリスト

【第一部】
〜葉月みなみ第一章〜
M1〜M4 メドレー
「恋の占いかくれ鳥」「ふるさと慕情」「魔法のしずく〜ありがとう〜」「枯木灘海岸」
〜松原のぶえさんの思い出に寄せて〜
M5「演歌みち」( 松原のぶえ)
〜大野雄二さんを偲んで〜
M6「ルパン三世のテーマ」※バンド演奏
M7「コブラ」(前野曜子)
〜葉月みなみ第二章〜
M8「終着小樽駅」(2021年)
M10「レイニー・バスステーション」
M11「永遠に、二十歳さ」
〜第二章からのトライ〜
M12「バラの香水」(矢野裕子)
M13「恋は素敵なショータイム」
〜タップに挑戦〜
M14「東京ブギウギ」※バンド演奏
M15「浅草キッド」(ビートたけし)
M16「風の東京」
〜1部end〜(ピアノ弾き語り)
M17「花ぬすびと」(明日香)
M18「ハーフムーン・セレナーデ」(河合奈保子)

【第二部】
〜お客様と〜
M19「すごい男の唄」(三好鉄生)
M20「ドリフの早口言葉」(ザ・ドリフターズ)
〜女性いろいろ〜
M21〜M23 メドレー
「ルージュの伝言」(松任谷由実)「真夏の夜の夢」(松任谷由実)「そんなヒロシに騙されて 」(サザンオールスターズ)
M24「女人高野 」(田川寿美)
〜纏め〜
M25「終着小樽駅」
M26「きよしのズンドコ節」(氷川きよし)

葉月みなみ

【アンコール】
〜心が揺さぶられた曲〜
M27「命の別名」(中島みゆき)

葉月みなみ スペシャルインタビュー(⁉)

「ありがとうございます」「ありがとうございます」「ありがとうございます」。感謝の言葉は何度も口にするが、葉月みなみは自分のことを自ら積極的に語るのが苦手だ。話したくないわけではない。聞かれないと言葉が出てこないのだ。しかし、そんな葉月から言葉を引き出そうと、9月19日に開催されたライブ「神々プレゼンツ 終着小樽駅リリース記念~葉月みなみ 第二章 旅の途中~」では観客からのアンケート質問に葉月が答えるコーナーが設けられた。ライブの中で3度設けられた質問コーナーをまとめた。

葉月みなみ

Q. 会場の後ろにいる「笑うセールスマン」のような怪しげな男性は誰ですか?

葉月 はい、お答えいたします(笑)。会場の後ろの方で、白髪のオールバックに白いお髭、色付きメガネをかけていらっしゃる方、あの方がプロデューサーの岩尾三四郎さんです。いつもダブルのスーツに中折れハットをかぶっていらっしゃるので、あちらの方なのかなって見えてしまうみたいですが、とってもお優しい方でございます。私が上京したのが約6年前で、そこでご縁をいただき、見出してくださって、今、『一緒に天下を獲るまで頑張ろうね』と言っていただいて二人三脚で走っております。

上京したての頃、岩尾さんによく言われたのが『まるで映画『ターザン ニューヨークへ行く』の世界と同じだな』と(笑)。新潟の田舎から出てきまして、新潟弁も出ちゃって。その土がついた状態から少しずつ土を払って、もう1回ゼロからスタートして、まっさらなところに色付けをしていこうと言ってくださったのが岩尾さんです。

Q. 演歌からポップスに路線を変えた時、特別な訓練は受けましたか?

葉月 そうですね。特別な訓練というと、やっぱり声の出し方が違うから、もう一回ボイストレーナーさんのところでボイストレーニングをやり直しました。岩尾さん、特別なことって何かやりましたでしょうか?

岩尾 岩尾でございます。葉月さんのいいところをいっぱい伸ばすために「どこがいいかな」といろいろな歌を歌ってもらって聴きました。まずは裏声がいいなと思ったので、そこを磨くようにして、それから様々なチャレンジをしてもらってきました。

Q. 好きなお酒と、おすすめの飲み方を教えてください。

葉月 これはもう私がアンバサダーを務めている「神々(じんじん)」と言いたいところなんですが、もちろん「神々」も大好きです! でもやっぱり新潟出身ですから、日本酒が大好きですね。おすすめは「鶴齢(かくれい)」です。美味しいんですよ、これ新潟弁だと「うんめぇんですて」って言うんですけど(笑)。それから「緑川」や「八海山」もぜひ飲んでいただきたいです。そして「神々」ですが、飲み方はソーダ割りが一番好きですね。

Q. お酒がかなりお強いそうですが、何かエピソードはありますか?

葉月 「神々」のCM撮影の時、4時間ぐらいかかったんですけど、「神々」をいっぱい飲むシーンがあったんです。飲んで「ああ、美味しい」って言わなきゃいけなくて、最初は水で飲んでいたんですよ。そしたらプロデューサーの岩尾さんが「なんか違うんだよな」とおっしゃって。それで「これじゃ本物を飲もう」ということになり、「神々」をロックで飲んで、何テイクも撮影するうちに一人で1本空けちゃいました(笑)。でも、最初の「ああ、美味しい!」って言った一発目が採用されました(笑)。全然酔わなくて、飲んでも変わらないんです。顔も赤くならないし、岩尾さんには「飲ませ甲斐がない」とよく言われます。お酒は強いです(笑)。

Q. 最も難しいと感じる曲は何ですか?

葉月 どの曲も難しくて……。でも、やっぱり初めて挑戦した「コブラ」(世界戦略曲シリーズ第6弾)は、アニメソング自体歌ったことがなかったですし、オリジナルの前野曜子さんの色気とパンチの効いた声の表現が、最初は非常に難しかったです。どうやって表現をしたらいいかなっていうのは、それぞれの曲で難しいなと感じます。

Q. ピアノやフルートなど楽器をやっていて良かったことは何ですか?

葉月 楽器をやっていて良かったことは、こうしてライブで演奏を披露できることです。4歳からピアノを習わせてもらって、小学校でフルートを始めまして。本当にこれは両親に感謝ですね。

Q. 忙しいスケジュールの中で、体調管理で意識していることは?

葉月 やっぱり体調が第一なので、「よく食べる、よく食べる、よく食べる‥‥そして、よく眠る」ことです(笑)。

Q. 字が綺麗ですが、書道を習っていたのですか?

葉月 書道は小学生の時から始めました。段位は五段を持っています。高校は新潟の『東京学館新潟高校』という書道がとても盛んな高校で、書道部に所属していました。今で言う“書道ガール”です。大学も書道で有名な大東文化大学の書道学科専攻です。やっていてよかったなと思うのは、今でもお礼状やサインを書く時ですね。CDジャケットのタイトル題字のデザインも自分で書かせていただいているので、「芸は身を助く」と言いますか、本当にやっていて良かったことばかりです。

Q. 歌手になるきっかけを教えてください。

葉月 小さい頃からの夢だったんですが、NHKの『のど自慢』が新潟に来まして、ハガキで応募して250組の予選に通ったんですね。でも、その予選から本選のテレビ放送に出られる20組には選ばれなくて、なんと落ちてしまったんです。それが悔しくて悔しくて、「絶対プロになろう!」とその時に強く思ったのがきっかけです。

Q. これまで何回くらい恋をしましたか?

葉月 まあでも、それなりに学生時代とかは恋をしました。熱い恋をしましたよ(笑)。でも今は歌の道にまっしぐらなので、全然その気もないですし、『歌が恋人』って言うとなんかカッコつけていますけど、本当にこの歌の道一筋で行きたいと思って頑張っております。

Q. 座右の銘や、日々大事にされている言葉はありますか?

葉月 東京に出てきて、ちょうど世の中がコロナ禍になった時に、すごく気分が沈んだ時期があったんです。その時に岩尾プロデューサーからいただいた言葉があります。『ピンチはチャンスだぞ。災い転じて福となす』という言葉をいただいて、その言葉を今も胸に頑張っています。

Q. バンドメンバーとの豪快な飲み会のエピソードがあると聞きました。

葉月 ある日のリハーサルの後に、岩尾さんと私と、周防さんたちバンドメンバーさんでサイゼリヤに行ったんですよ。サイゼリヤってすごくコスパが良くて安くて美味しいところですよね。でも、なんと4人でお会計が4万円だったんです! すごいでしょ(笑)。最初スパークリングワインをずっと飲んでいたら『すいません、在庫がありません』と言われて、赤ワインを頼み続けたら今度はそれも在庫がなくなってしまって。お店のワインの在庫を3種類ぐらいなくしちゃったんですよね(笑)。本当にたくさん飲みました。そんな感じです(笑)。

「どんな感じやねん!」と関西弁で突っ込みたくなるが、葉月みなみのことが少しはわかったかな。

文・写真=左近俊彦


2026年3月13日配信
葉月みなみ「終着小樽駅」
葉月みなみ

「終着小樽駅」
作詞・作曲/中村ヨシノブ 編曲/周防泰臣
オトカゼ・ミュージックレーベル OMLA-10008

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