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北川大介

北川大介、56歳の誕生日に魅せたファンへの愛と演歌歌手の矜持。大ヒット中「大介のソーラン恋歌」で会場は熱狂の渦に

北川大介が56歳の誕生日を迎えた9月8日、東京・町田市のレンブラントホテル東京町田にてバースデーライブ「DAISUKE KITAGAWA BIRTHDAY PARTY」を開催。ダンサーやファンを巻き込み、絶好調の新曲「大介のソーラン恋歌」を軽快に歌って盛り上がった。

神奈川県出身の北川は、1998年8月に作詩・星野哲郎氏、作曲・中川博之氏による名曲「前橋ブルース」でデビュー。今年2月にリリースされた「大介のソーラン恋歌」は、誰もが知る北海道民謡を、作詩・久仁京介氏と恩師である叶弦大氏が北川大介版のソーラン節として作り上げた。

小林旭が1960年から1961年にかけて、「アキラのダンチョネ節」「アキラのズンドコ節」など、民謡や流行歌をベースにした俗謡シリーズを多数リリースしたが、「大介のソーラン恋歌」はまさに北川にとっての“俗謡シリーズ”第1弾と呼ぶべき注目曲。前作「北の街 函館」で北海道との縁を深めた北川に与えられた一曲ではあるが、低音のムード歌謡を多く歌ってきた彼の殻を破る作品でもある。

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ライブは、「大介のソーラン恋歌」のミュージックビデオでダンサーを務めた城間ツカサ率いる「FUNKY5」によるダンスパフォーマンスで幕開け。振付師・キドアリサ、民謡歌手の清野明子と千田けい子も加わり、会場と一体になった「ハッピー・バースデー・トゥ・ユー」が合唱されると、北川は客席後方から登場し、新曲をダンサーたちと軽快に歌い舞った。

北川大介

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「本日はようこそお越しいただきまして、ありがとうございます。56歳になりましたが、今年のバースデーを本当に楽しみにしていました。楽しみしかありません。今日は自分が一番楽しんで帰ります」

「楽しむ」というのは、いつも元気な北川のモットーだ。

「一度しかできない人生。楽しんでいる人は幸せな人。いっぱい笑って、言いたいことを言って、好きなことをして、好きな人と一緒にいて。ある方がおっしゃっていました。『どうせ100年経ったらさ、ここにいる連中は全員変わるんだよね』って(笑)。だとしたら悩んだり、人の悪口を言ったりする時間は無駄なことかもしれません。今を楽しみましょう」

北川大介

デビュー以来、北川はファンを楽しませるために毎年趣向を凝らしたバースデーパーティーを企画してきた。彼が今年選んだテーマは、新曲のミュージックビデオに出演したメンバーを生でファンに見てもらうことだった。

「クルージングの船に乗ったり、横浜・崎陽軒の本社屋上でシュウマイケーキをバースデーケーキに見立てたり、いろんなことをやらせていただきました。今年は新曲『大介のソーラン恋歌』にちなんだ企画です。今日のメンバーはミュージックビデオやテレビなどで踊ってくれていますが、なかなか本人たちを生で見る機会はないですよね」

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ライブ前半はデビュー曲「前橋ブルース」を歌ったのち、客席を回りながらセカンドシングル「おまえだけなのさ」を届ける。「アカシアの女」「想い出はマロニエ」「水芭蕉」といった花をテーマにした楽曲群、そして「横濱の踊り子」「男と女」「横濱のブルース」と続く横浜を舞台にしたシリーズを次々と披露し、これまでの歩みを歌で述懐する。

「自分の性格を一言で言いますとね、お調子者なんです。子供の時からずっとそうで、人が好きなんですよね。小学校から高校まで野球部で、大学ではゴルフをやり、アメリカに一年ゴルフ留学もしました。でも、体を壊してプロを諦めた後、ご縁があって作曲家の中川博之先生から声をかけていただいて、今日があります。本当に夢のような(歌手生活)28年を歩かせていただいています。一人で何かができるわけでも全くない仕事なので、応援くださる皆さんと、スタッフの皆さん、マスコミの皆さんのおかげで今があります」

北川大介

デビュー当時は名前すら知られていなかったとも振り返る。

「私の名前すら知られていない時代もありました。それから少しずつテレビや雑誌、ラジオに出られるようになって、今日の北川大介になります。人を大事にしてきた結果が、28年なんだろうと、そんなことを思います。コロナ禍に入った時は、このままどうなるかと思いましたけど、やっぱり一人ではつまらないですよね。5年ぐらい経って、人に会うのが怖くなった時期もありました。でも、人っていうのは人に育まれながら、切磋琢磨するから成長するんでしょうね」

北川大介

北川大介

「一人では何もできない」。その言葉どおり、北川は身近な人々への感謝を隠さない。客席で見守っていた母親のもとへ歩み寄ると、抱きしめた。

「誕生日は親に感謝する日だと聞いております。お母さん、本当にありがとう。笑っている顔しかない母のおかげで、ここまで歩くことができました」

感謝を伝える相手は、15年にわたり苦楽を共にしてきた有森マネージャーに対しても同じだった。

「彼と僕は、1970年9月8日生まれ。生年月日がまったく同じなんです。霞ヶ関で開催したバースデー・ディナーショーのときに遊びに来てくれたのがきっかけで友だちになり、いまから15年前、前のマネージャーがやめたのをきっかけにマネージャーになってもらいました。今日は彼にプレゼントしたいので…、フルのダンサーをつけて、『大介のソーラン恋歌』を歌ってもらいます(苦笑)。こんなことは一生ないと思います」

北川大介 有森マネージャー

このシーンはライブ冒頭での出来事だったが、北川の声がけにより、ダンサーをバックにマネージャー本人がステージで歌を披露するという、バースデーならではの特別な時間が設けられた。マネージャー自身もその瞬間は“スター”だった。

中盤は、偉大な先輩たちから託された作品が選曲された。デビュー20周年の際に五木ひろしから提供された「倖せの隠れ場所」や、吉幾三の作詩・作曲による「ずーっとふたり」。さらに、五木ひろし作曲の「人生ららばい」では、60以上の公募から選ばれて作詩を手掛けた冬弓ちひろ氏が会場に訪れていることを紹介し、「先生の前で歌うのは緊張しますね」とはにかんだ。

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「デビュー20周年の時、五木ひろし先輩が『何か欲しいものがあるか』と言ってくださって。『俺が曲を書いてプレゼントしてやるよ』という話になりました。そうして作っていただいたのが『倖せの隠れ場所』です。吉幾三さんにも『ずーっとふたり』という曲を作っていただいたり、つい2日前は中条きよしさんからお電話いただいたり、本当に先輩方に可愛がっていただくことが多いです。なんでこんなに可愛がってもらえるのかなと考えておりましたら……、可愛いからですね(笑)」

冗談を交えながら先輩への敬意を語る一方で、後輩たちへの目線も温かい。この日は、今年11月末をもって解散することが発表されている後輩の新世代歌謡グループ・はやぶさ(ヤマトとヒカル)の作品をカバーした。

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笑いを誘いながらも、デビュー当初、首都圏の主要駅などで路上ライブを行っていたはやぶさの姿を知る北川は、二人が新たな道へ進むことへのエールを込めて、セカンドシングル「ちょっと待ってよヨコハマ」を、振付を完コピしてダンサブルに届けた。

若手演歌歌手の台頭についても、北川は本音を吐露していた。

「この間、23年続くラジオ日本の番組『えんか侍』に出演させていただいたとき、青山新君や辰巳ゆうと君、新浜レオン君なんかと話していたら、『今、第7世代って言われて演歌男子がすごく盛り上がっていますが、北川さんたちのおかげです』って言われたんです。『わかってんじゃん、こいつら』って思いました(笑)。僕らの世代(2008年に北川大介、山内惠介、竹島宏で結成したユニット『イケメン3』)や氷川きよし君らがいて、そこから演歌歌謡曲の若手男性歌手がクローズアップされるようになった。歴史や時間は嘘をつかないと思っています」

それは自らが歩んできた道への肯定であり、自信であり、次の走者へとバトンを引き継ぐことの大切さだった。

北川大介

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ステージの終盤へ向けては野口五郎の「私鉄沿線」、西城秀樹の「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」、郷ひろみの「GOLDFINGER ’99」といったカバー曲を熱唱すると、城間ツカサ&FUNKY5+1のダンス、新曲の振付師 キドアリサが歌手・城戸亜利抄として届ける歌、さらに民謡歌手による民謡メドレーなどを挟みながらステージは進んだ。

城間ツカサ&ツカサキッズFUNKY5

城間ツカサ率いるFUNKY5。城間はバスケットボール国体選手からダンサーに転身。『NHK紅白歌合戦』ほか多数の音楽番組、サザンオールスターズや嵐、氷川きよし、天童よしみなどのコンサートでバックダンサーを務める。

振付師 キドアリサが歌手・城戸亜利抄

振付師 キドアリサが歌手・城戸亜利抄(右)として、実弟であるDJキドゲンキと「トゥインクルナイトfeat.DJキドゲンキ」を歌唱

千田けい子、ミカド雅峰、清野明子

DJ帝としての顔も持つ津軽三味線奏者・ミカド雅峰と共に、清野明子(左)と千田けい子が民謡をメドレーで届けた。

千田けい子、清野明子

民謡歌手の清野明子(左)と千田けい子。北川大介のリクエストに応え、あみんの「待つわ」もカバーした。

近年の作品からは「家族」(2023年)、「人生花結び」(2024年)、「北の街 函館」(2025年)を歌い、本編のラストは「北の街 函館」のカップリング曲である「夢を背負って突っ走れ」。キッズダンサー「ツカサキッズ」も加わり、歌詞にある「ヘイヘイ 大ちゃんに 皆(みんな)もついて来い」のフレーズに合わせて客席のファンとともに拳を突き上げた。

北川大介

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興奮冷めやらぬ中、北川は自らアンコールを提案し、「皆さん、立ってください!」と呼びかけ、この日、ステージを彩ってくれた仲間をステージに上げた。

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CDが売れないと言われる時代に「大介のソーラン恋歌」は現在、2万枚を突破しているという。日本クラウンの担当ディレクター 岡本好幸氏は「売上の方が2万枚を超えるところまで来まして、本当にありがとうございます。東海地区のCBCラジオ『歌謡ベストテン』では今週1位でした。これもすごいことです。発売から半年以上経っていますが、皆様に力をいただきながら歌も伸びております」と明かし、「日本クラウンの宝です」と北川を称えた。

「ソーラン節なんていうのは、これから一生ずっと歌い続けても古く感じないじゃないですか。もともと古い歌なんで。こんないいことはないなと思っていますし、俗謡シリーズはこれからも第2弾、第3弾と歌っていきたいですね」

北川大介

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アンコールはもちろん「大介のソーラン恋歌」。「DOKKOISHOW」とプリントされたお揃いのTシャツを着たダンサーや民謡歌手、さらには歌手仲間たちも登壇し、全員で「ヤーレン ソーラン ソーラン」と声を合わせる光景は、まさに大ソーラン祭りそのものだった。

「デビューさせていただいて、28年になりました。これもひとえに応援くださる皆様のたくさんのご支援のおかげです。感謝を申し上げます。28年目の抱負としては初心を忘れずに、ということでしょうかね。歩いてきた月日は嘘をつかないと信じて。今の若い子たちが『アーティストだよ』という言葉を使ったり、『パフォーマンスをしています』と言ったりする時代ですが、自分はあまりうれしくない。やっぱり『歌手』であり、できれば自分は演歌歌手として、日本語の綺麗な歌を歌い続けていきたい。綺麗な日本語が使えるような歌手を目指していきたいというのが本音です。再来年は30周年になりますので、同期の歌手仲間と一緒にコンサートをやってみたいですね」

北川大介

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56歳という新しい一年。ファンと仲間たちへの深い感謝、そして演歌歌手として生きるブレない矜持とともに歩み始めた北川大介。次の大きな節目を見据えた野望を示しつつ、飾らない言葉と底抜けの明るさで彩られたバースデーライブだった。

「終わりましたらロビーで、全員の方と写真を撮って帰りたいと思っています。よかったら最後、一緒に握手するなり、引っ張るなり、抱きしめるなりしていただいて(笑)。とても素敵な思い出になるバースデーになりました。一生忘れません」

 

スポットライト

MICHIKO

MICHIKO

葵将貴

葵将貴

松尾静華

松尾静華は暁月めぐみの「花筏」を披露した。「花筏」暁月めぐみ 歌唱:松尾静華

北川大介バースデーライブには歌手仲間も歌で祝福した。MICHIKOが「この曲が終わるまで」、葵将貴が「悲しい迷路」、夏木かずみが「大阪ひとの夜セレナーデ」、つかさかず樹が「地図のない旅」、恭子が「黄昏のメモリーズ」、松尾静華が「花筏(はないかだ)」、そして暁月めぐみが「エトピリカ」を披露。当初のセットリストにはない歌手もステージに上がった。花を添えたと同時に、北川自身がこんな素敵な歌手がいるんですよ、とお披露目した形だった。

 


2026年2月4日発売
北川大介「大介のソーラン恋歌」
北川大介

「大介のソーラン恋歌」
作詩/久仁 京介 作曲/(北海道民謡) 補作曲/叶弦大 編曲/竹内弘一
c/w「さすらい酒場」
作詩/久仁 京介 作曲/叶弦大 編曲/竹内弘一
日本クラウン CRCN-8820 1,500(税込)

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