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香西かおり

香西かおりの「うたびと」ライブに吉幾三&山本譲二が乱入! アンコールでは乳がん手術を報告し「一緒に元気に40周年を」

香西かおりが9月5日、東京・千代田区の「有楽町I’M A SHOW」にてライブを開催した。「香西かおり Live『うたびと2』」と銘打たれた本公演は、演歌歌手としての顔とは異なる一面を見せ、多種多様な作品を歌唱するライブ感満載のステージとなった。

中盤には歌仲間である吉幾三と山本譲二がステージに乱入する一幕もあり、「来なくていいのに。早く帰ってください」とけん制しつつも、応援に駆けつけてくれた先輩歌手の心意気に感謝していた。

またアンコールでは、今年4月に乳がんの手術を受けたことをファンに直接報告し、来年のデビュー40周年に向けた力強いメッセージを伝えた。

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香西は2015年にアルバム『うたびと~Stage Singer~』をリリースしている。民謡からスタートし、ジャズやブルースなどジャンルにとらわれず様々なミュージシャンとセッションを重ねてきた「シンガー・香西かおり」のルーツを刻んだ作品だ。そのリリースを記念し、2016年にライブ「うたびと~Stage Singer~」を開催。普段とは違うアプローチが好評を博し、今回のライブではその再現を目指し、「うたびと2」の開催に至った。満席となった400人の観客を前に、香西はこう語りかけた。

「シンガー香西かおりとして小さな会場でライブを楽しんできましたが、この活動がもう少し広がればいいなと常々思っていました。今回、この会場でライブができることになり、皆さんに足を運んでいただいて本当にうれしいです」

数年前に拠点を地元の大阪へ移した香西。東京にいた頃はジャズメンとの交流が多かったが、大阪に戻ってからはブルースマンとの縁が増えた。地域性を感じながら、音楽のアプローチの違いを体験し、この日のライブでもそんな蓄積を皆さんにお届けたいと意気込んだ。

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ライブは日本レコード大賞を受賞した「無言坂」のカップリング「あゝ人恋し」で幕を開けた。続いて「人形(おもちゃ)」、自身初の作詞曲「すき」とオリジナル曲を立て続けに披露。その後は、「VAYA CON DIOS」「プカプカ」「たそがれマイ・ラブ」といったカバー曲を、バンド編成による洒脱なアレンジで歌い上げていく。

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「無言坂」などの作曲を手掛けた玉置浩二の「メロディー」や、チューリップの「青春の影」など日本のポップス史に残る名曲群を、豊かな表現力と艷やかな声で響かせた。さらに近作である「私、女やからね」「澪標」、大ヒット曲「流恋草」へと続く。

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12曲目の「酒のやど」を歌い終えた時だった。

「かおりちゃん、来たよ」と、吉幾三と山本譲二がステージに登場。予想外の展開に観客も驚いた。

先日、YouTubeで生配信されたトーク番組「最近どう?」の中で、吉と山本が「香西のライブに行く」と発言していたが、それが現実となった形だ。香西は「来なくていいのに。早く帰ってください」と笑いを誘い、長年の付き合いならではの軽妙な掛け合いを見せた。

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その後、「愛のさざなみ」「港が見える丘」「時の流れに身をまかせ」「伝わりますか」といった昭和・平成のカバー曲を情感たっぷりに歌い、最新シングル「とどかぬ想い」、そして第35回日本レコード大賞受賞曲「無言坂」で本編を締めくくった。

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アンコールの拍手に応えて再びステージに登場した香西は、客席に向かって静かに口を開いた。

「今年の春、3月に乳がんが見つかりまして、早期のうちにと4月に摘出手術を受けました」

現在はホルモン療法を続けており、いたって元気だというが、静まり返る客席に対し、香西は自らの経験を真っ直ぐな言葉で伝えていく。

「お医者様からは、『そんなに大きく息を吸ったり吐いたりして、歌えるんですか』と聞かれたんですが、『いや、息を吸ったり吐いたりせえへんかったら死んでまうやろ』って答えたんです。ぶっちゃけた話、息を吸ったり吐いたりするのがしんどい時もあります。でも、病気を経験して、少し自分の体を大切に思えるようになりました。退院して2週間後くらいには発声のテストもして、今こうして皆さんの前で歌えていることが本当にありがたいです」

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さらに、病を乗り越えた現在の心境を率直に明かした。

「術後は自分の姿を見てショックもありましたが、今となっては命拾いをさせていただいて、体を大切にすることを学習させてもらったんだと思っています。来年はいよいよデビュー40周年を迎えます。大きな会場でのコンサートも計画していますが、それとは別に、皆さんに楽しんでいただける面白いイベントも考えています。すでに会場も押さえてあるんですよ」

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そして、ファンへ向けて力強い願いを口にした。

「10年前に母を見送りましたが、父は93歳になり元気にしています。命には順番がないし、寿命はどうしようもないことかもしれません。でも、『もう年を取ったからあかんねん』なんて思いは、どっかに捨ててください。来年の40周年も、元気な姿で皆さんと一緒に迎えたいです」

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客席から温かい拍手が送られる中、「優しい気持ちになれる曲です」と、香西は未発表曲「旅路鴉」を歌い上げた。

「つい先日63歳になったんです。63年のうちのもう40年近く歌ってるでしょ。考えたら歌しか歌ってこない人生やったなと思います。言い換えれば、やっぱり歌しか歌われへんやろなって思うんで、一生懸命に歌を楽しく歌っていけたらいいなと思います」

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ライブ前にはそんなことも語っていた香西。この日のラストに選んだのは、10年前に母を亡くした際に自身が作詞し、玉置浩二が作曲を手がけたバラード「標ない道」だった。

別れと、前を向く強さを描いたこの曲を、一言ひとこと噛みしめるように歌い切り、香西かおりの「うたびと2」は幕を閉じた。

「絶対に死なんといてな」

それは、ファンと共に40周年を笑顔で迎えたいという、彼女の心からの叫びだった。病を乗り越え、歌う喜びを再確認した”うたびと”は、これからも命を燃やしてステージに立ち続ける。


香西かおり 「うたびと2」 セットリスト

1. あゝ人恋し
2. 人形
3. すき
4. VAYA CON DIOS
5. プカプカ
6. たそがれマイ・ラブ
7. メロディー
8. 青春の影
9. 私、女やからね
10. 澪標
11. 流恋草
12. 酒のやど
13. 愛のさざなみ
14. 港が見える丘
15. 時の流れに身をまかせ
16. 伝わりますか
17. とどかぬ想い
18. 無言坂
19. 旅路鴉(未発表曲)
20. 標ない道


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香西かおり

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