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もず唱平

作詞家・もず唱平、88歳の米寿を祝福する「自選集」発表記念公演を開催。川中美幸、鳥羽一郎らが歌い、石川さゆりが「断筆宣言」に待った!

数々の名曲を世に送り出してきた作詞家・もず唱平が、88歳(米寿)の誕生日を迎えた8月8日、大阪・心斎橋の「SPACE 14(スペース・イチヨン)」にて『88 Years Festival~もず唱平自選集作品発表記念公演~』を開催した。

本公演は、8月5日に発売されたばかりのコンピレーションアルバム『服(まつろわ)ぬ種族の作詞家 もず唱平自選集』(徳間ジャパン)の発売を記念したもの。同アルバムは、もず氏がこれまでに手掛けた膨大な楽曲の中から、自身の思い入れの強い17曲を厳選した集大成とも言える作品だ。

「服(まつろ)わぬ」とは「長いものに巻かれない、権力に与しない」という意味を持ち、アルバムには大ヒット曲の寄せ集めではなく、社会の片隅で懸命に生きる人々の哀感や生命力を描いた、もず氏ならではの楽曲が収められている。

250席が満員となった会場には、政財界の重鎮も多数来場。ステージでは、もず氏と親交の深い歌手たちが、氏の生み出した「服(まつろ)わぬ種族」の主人公たちを熱唱した。

もず唱平 88フェス

朝花美穂はもず氏から贈られた銀のかんざしを挿して『しゃくなげ峠』などを披露。台湾出身、原住民のルーツを持つレイジュは、もず氏が現地で購入してくれた民族衣装をまとい『サイナラあんた』を歌い上げた。

成世昌平はギターとピアノの生演奏をバックに、恵まれない少女の姿を描いた『杏』などを直立不動で熱唱。中村美律子は、長年歌っていなかったという難曲『親不孝伝』などを持ち前の“美律子節”で歌い切った。

また鳥羽一郎は、客席にいた西川きよしらをステージに呼び込み、前科前歴を持つ人間の社会復帰というテーマを語り合ったのち、応援歌『一厘のブルース』を力強く披露。そして、もず氏に見出されてデビューした川中美幸は、中国の養父母への愛を歌った『櫻』などを涙交じりに歌唱し、八代亜紀の『立ち呑み小春』で本編を締めくくった。

全13曲の歌唱後、会場を大きく沸かせるサプライズがあった。翌日に大阪フェスティバルホールでの公演を控えていた石川さゆりが、スケジュールの合間を縫って急きょステージに駆けつけたのだ。

石川は客席で見守るもず氏に向かって、「もず先生が断筆宣言される直前に『棉の花』を頂きました。そんなことおっしゃらず、ぜひ次の曲の打ち合わせをさせてください」と笑顔で直訴。もず氏は、石川への楽曲提供を最後に作詞家としての「断筆」を宣言していたが、石川の愛ある“抗議”に会場からは大きな拍手が送られた。公演の最後には、石川が歌うその『棉の花』が会場に響き渡った。

終演後、もず氏は阪神タイガースの元監督・矢野燿大の背番号「88」のユニフォーム姿で出口に立ち、来場者一人ひとりを見送った。「今日はあくまで楽曲と歌い手が主役。良き先輩や周囲の人々のおかげでここまでやってこられた」と感謝を口にしたもず氏。来年(2027年)には作詞家生活60周年という大きな節目を迎える。石川さゆりの言葉を借りるまでもなく、音楽業界、そして歌謡曲ファンは、もず唱平が紡ぎ出す「生きた言葉」をまだまだ求め続けている。

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【記録】服(まつろ)わぬ種族の作詞家・もず唱平――2026年8月8日、米寿の決起集会

 


2026年8月5日発売
服(まつろわ)ぬ種族の作詞家 もず唱平自選集
もず唱平

徳間ジャパンコミュニケーションズ TKCA-75350 ¥3,300(税込)

収録曲
1. 杏(成世昌平)
2. 鯨の浜唄(浅田あつこ)
3. 一厘のブルース(鳥羽一郎)
4. 鬼さんこちら(MAYUMI)
5. 親不孝伝(中村美律子)
6. 君に涙のある訳は (円広志)
7. 銀のかんざし(朝花美穂)
8. ゴジラのお嫁さん(子門真人)
9. 櫻 中国・東北地方の養父母に捧げる (川中美幸)
10. サイナラあんた(レイジュ)
11. しゃくなげ峠(朝花美穂)
12. 立ち呑み『小春』(八代亜紀)
13. だんじり囃子(五木ひろし)
14. 人生(長保有紀)
15. みかえり富士(成世昌平)
16. 夕陽の海(船村徹)
17. 棉の花 (石川さゆり)

【Amazon】もず唱平自選集