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【新曲レビュー】亜蘭が魅せる新たな哀愁。恩師・大谷明裕氏らが託した勝負のセカンドシングル『冬の涙』

昨年9月に『北国最終便』で鮮烈なデビューを飾った亜蘭のセカンドシングル『冬の涙』が9月2日にリリースされる。注目ポイントは恩師である作曲家・大谷明裕氏が愛弟子に託したメロディの変化にある。

「日本作曲家協会奨励賞」受賞にもつながった前作『北国最終便』は、ビートの効いたアップテンポなリズム歌謡だった。別れの切なさを描きながらも、どこか前を向くような軽快なメロディラインが、長身から放たれるダイナミックな魅力と見事にマッチしていた。

対して今作『冬の涙』は、「白い雪に消える悲哀」と銘打たれ、しっとりと聴かせる大人の哀愁バラードへとシフトしている。愛した人への消せない面影を雪に重ねて歌う切ない詞世界に、大谷氏がより深く感情を揺さぶるメロディを書き下ろした。その雪とは、前日までアスファルトだった街を一晩で白く染める北国の「初雪」の情景だという。

「最初に大谷先生のデモテープを聴いた時、とてもおしゃれで素敵な歌だなと思いました。これを自分が歌わせていただけるといううれしさと幸せな気持ちの一方で、このおしゃれな世界観を自分自身で最大限に表現できるだろうかという、ちょっとした不安もありました」

テンポを落としてじっくりと聴かせる作品だからこそ、亜蘭の最大の武器である“甘く響く低音ボイス”の魅力がさらに際立つ。ボーカリストとしての表現力が試される一曲に対し、亜蘭自身も並々ならぬ決意で挑んでいる。

「この『冬の涙』は、デビュー曲の『北国最終便』に比べると、感情をとても抑え気味に表現する部分が多い楽曲になっています。とにかく皆様に聴いていただき、胸をキュンとさせられるように歌っていきたいです。すでに聴いてくださった方からも『涙が出そうになりました』というお声を多くいただいていますので、皆様の心を動かし、揺さぶるような歌を届けていきたいと思っています」

“胸キュン哀愁歌謡曲”ともいえるセカンドシングルにはカップリング曲が2曲納められる。

1曲目の「半夏生〜はんげしょう〜」は、暦のことではなく、夏至を過ぎたころに葉が半分白く色づく植物の半夏生をモチーフに、大人の女性の情念を描いた本格演歌となっている。大谷氏が「亜蘭に女性目線の演歌に挑戦させたいと思い、少し芯の強い女性の姿を描いてみました」と語るように、これまでの彼のイメージにはなかった新たな扉を開く一曲だ。

「私は演歌が大好きですので、最初にこの作品をいただいた時はとにかくうれしかったです。女性の歌ということで、自分の中で女性らしい柔らかさを意識しつつ、“亜蘭”としての声をしっかりと活かして歌えるようにと考えながら表現しています」(亜蘭)

そしてもう1曲の「想春歌」(そうしゅんか)は、祖母の影響で歌手を志した亜蘭のルーツを思わせるノスタルジックな作品。デビュー曲のカップリング曲『明日、東京に行きます』と同じタイミングで制作されていたもので、春の日差しのような温かい歌となっている。

表題曲を含めた3曲すべてが、作詞・円香乃氏、作曲・大谷明裕氏、編曲・伊戸のりお氏という布陣によって制作されている。

深い悲哀、大人の情念、そして春のような温もり――。一枚のシングルを通して、一人のボーカリストの“3篇の心模様”が味わえる贅沢な構成。セカンドシングル『冬の涙』は、飛躍の2年目を迎える亜蘭にとって、より多くの歌謡ファンの心を掴むための大きな武器となるだろう。

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2026年9月2日発売
亜蘭「冬の涙」
亜蘭

「冬の涙」
作詞/円 香乃 作曲/大谷明裕 編曲/伊戸のりお
c/w「半夏生〜はんげしょう〜」
作詞/円 香乃 作曲/大谷明裕 編曲/伊戸のりお
c/w「想春歌」
作詞/円 香乃 作曲/大谷明裕 編曲/伊戸のりお
テイチクエンタテインメント TECA-26038 ¥1,700(税込)

【Amazon】亜蘭「冬の涙」

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