
西城なつ美の新曲「絵空事」は実話ナンパがキッカケ? 恒例の”723(ナツミ)の日”ライブで藤あや子が暴露!
西城なつ美が7月23日、東京・港区のジャズダイニング「B‐flat」にてライブを開催。5月にリリースされた新曲「絵空事」、前作「花筐(はながたみ)」といったオリジナル曲のほか、男性アーティストの作品をカバーするなど客席を酔わせた。
また、新曲の作詩・作曲を手がけた藤あや子(作家名:小野彩)がステージに登壇。作品づくりのきっかけとなったロマンチックなエピソードを痛快に暴露し、西城を慌てさせる一幕もあった。

17歳の時に故郷・熊本から上京し、今年デビュー38年目を迎えている西城なつ美。恒例となった“723(ナツミ)の日”(7月23日)のライブ開催は今回で32回目となる。この日の都内は猛暑日となり、日中は茹だるような暑さに不快指数も跳ね上がるような暑さだったが、夜7時に開演したライブは、その不快感を一瞬で消してしまう大人の贅沢な空間となった。
第1部、目にも鮮やかなローズピンクのプリンセスラインのドレスに身を包んで登場した西城。バンドマスターの佐々木じょうじから一輪のひまわりを受け取ると、オープニングに伊藤咲子の名曲「ひまわり娘」を華やかに披露。「アイドルになったみたい」と無邪気な笑顔を見せると、会場は一気に温かい空気に包まれた。
続くカバーコーナーでは、「踊り子」(村下孝蔵)や「メモリーグラス」(堀江淳)など、普段はあまり歌うことのない男性アーティストの作品に挑戦。ハスキーで表現力豊かな西城のボーカルは男性曲とも相性抜群で、豪華な生バンドのジャジーな演奏とともに観客を魅了した。


また、同郷・熊本県八代市出身の大先輩である八代亜紀さんへの想いを語る場面も。これまでは恐れ多くて八代作品を歌ってこなかったという西城だが、2023年に八代さんが亡くなった後、故郷で行われた追悼コンサートで初めて「雨の慕情」を歌唱したという。この日は、八代さんの最後のシングルとなった「想い出通り」を披露。歌いながら思わず涙ぐみ、「これからも八代亜紀さんの作品を歌い継いでいきたい」と強い決意を語った。


恩人への想いと、藤あや子が明かす新曲の“衝撃”秘話
第1部のメインは、5月13日にリリースされた新曲「絵空事」の披露だ。ここで、客席で見守っていた作詩・作曲者の藤あや子がステージに呼び込まれた。
西城と藤は、共通のヘアメイクであるカリスマ美容師・木村郁子さんを通じて親交を深めてきた。木村さんは西城を実の妹のように可愛がり、「なつみを歌手として成功させたい」と強く願っていたという。しかし、3年前に肺がんのため逝去。深い悲しみから立ち直れずにいた西城を救い、再びステージへ立たせるために、藤が書き下ろしたのが、2024年の日本クラウン移籍第一弾シングル「花筐(はながたみ)」だった(作曲は西城と同郷・熊本県八代市出身であり、MISIAのメガヒット曲なども手がける島野聡氏)。

そんな深い絆で結ばれた二人だが、今回の新曲「絵空事」の誕生秘話となると話は別。藤は客席に向かって「今日はマスコミが来ていないですよね(!)。ここだけの話ね」と前置きすると、「え!? 言っちゃうの?」という西城の制止を振り切って、驚きのエピソードを暴露し始めた。


「なつみちゃんとヘアメイクのじゅんちゃん、私の3人で韓国旅行に行ったんです。最終日の朝、ホテルの朝食レストランで、私とじゅんちゃんは(帰るだけだから)スッピンで薄い顔(笑)。でも、なつみちゃんだけバッチリメイクをしていて。そしたら、見知らぬ男の人が私たちのテーブルの横を行ったり来たりして、その都度ニコって笑って行くんです。最初は私かな? と思ったんですが、すっぴんの私じゃあり得ないと思い直して(苦笑)。そうしたら、その男の人がスタスタと歩いてきて来て、なんと、なつみちゃんの前に電話番号を書いたメモを置いていったの! この年齢でこんな出来事が起きるんだって衝撃を受けて。帰りの空港に着いた頃には、この曲のコンセプト“絵空事”ができあがっていました(笑)」

絵空事とは、現実にはあり得ない話、架空の事柄のこと。これには会場も大爆笑。西城も「あのメモ、香港の方だったんです。その後、私のYouTubeも見てくれていて、DMで『今度日本に行くから会いましょう』って誘われてるんですよ。どうしようかな(笑)」と照れ笑いを浮かべた。
そんな笑いの絶えないエピソードの後に披露された「絵空事」は、大人の女性の複雑な恋心を描いたシャンソン風ワルツ。旅の中の出来事をお洒落な大人の作品へと昇華する“小野彩”の才能にも驚かされるが、秀逸なのは、作品の中に「お言葉ですが…」という台詞が3回登場することだ。


1番では「強い拒絶」、2番では「チクリと刺す疑問」、そして3番では「恥じらいを持った照れ隠し」のニュアンスを持つ「お言葉ですが…」を、西城は演じ分けている。
しかし、ライブ本番では藤を前にした緊張からか、歌詞を間違えてしまうハプニングも。「小野彩先生、すいません! 帰らないでください」と謝る西城に、客席からは「2回聴けてうれしい!」という温かい声援が飛ぶ。西城はテイク2を披露すると、絵空事のような恋に向き合う女性の心理を見事な表現力で描き出し、観客を歌の世界に引き込んだ。
満身創痍のステージから、波乱万丈な40周年へ!


第2部は、美シルエットのパンツスーツ姿に衣装チェンジ。「ボヘミアン」(葛城ユキ)でロックに幕を開け、「愛は輪廻転生」(小柳ルミ子)、「Good bye day」(来生たかお)と、全く異なる表情のカバー曲を歌いこなしていく。そして、亡き恩人・木村さんへの想いを込めた『花筐』を歌い上げた。西城や藤は在りし日の木村さんを偲び、客席のファンもまた、それぞれの大切な人へ想いを馳せるような、静かで温かい時間が流れた。



本編ラストを飾ったのは、「絵空事」のカップリング曲「波乱BANJO!」。しっとりとした大人の歌謡曲から一転、思わず「カッコいい!」と唸ってしまう西城の真骨頂とも言えるアップテンポなナンバーだ。
波乱BANJO! 夢を
波乱BANJO! 追い続け きっと
かなえさせるよ
(「波乱BANJO!」歌詞より)


ソウルフルでパンチのある歌声が炸裂し、西城は最高潮の熱気のまま本編を駆け抜けると、アンコールの「バラも恋も」を温かく歌い終えた。
大きな拍手、声援に包まれるなか、西城は衝撃の事実を口にする。
「バンドメンバーにも話していませんでしたが、実は3週間前に肋骨を骨折していまして……。昨日も病院でレントゲンを撮ったのですが、『まだ折れていますよ』とお医者さんに言われました」


痛みを微塵も感じさせない気迫のパフォーマンスに、客席からは大きなどよめきと、拍手が送られた。西城は「最後まで歌いきれるか心配でしたが、無事に全曲歌いきることができました」と、安堵の混じった清々しい笑顔を見せた。
現在デビュー38年目。2年後には節目の40周年を迎える。
「大きな記念イベントの開催を考えています」と力強く語った西城なつ美。“香港の彼”との“絵空事”のような恋の行方も気になるところだが、骨折をも乗り越えて歌い続ける彼女の歌手人生は、カップリング曲のタイトルのように“波乱万丈(BANJO)”くらいが楽しく、そして美しいのかもしれない。
2026年5月13日発売
西城なつ美「絵空事」

「絵空事」
作詩・作曲/小野彩 編曲/佐藤和豊
c/w「波乱BANJO !」
作詩・作曲/小野彩 編曲/佐藤和豊
日本クラウン CRCN-8841 ¥1,550(税込)






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