
いきものがかりが『tiny desk concerts JAPAN』に登場。NHKのオフィスからデビュー20周年の軌跡と新曲を世界に発信!
アメリカ発の大人気音楽コンテンツの日本版『tiny desk concerts JAPAN』(小さな机のコンサート)に、日本を代表する音楽ユニット・いきものがかりが出演。7月26日(日)より国際放送(NHKワールド JAPAN)にて放送され、今秋には国内でも流れる。

水野良樹と吉岡聖恵によるいきものがかりは、2006年3月に「SAKURA」でメジャーデビューして以来、「YELL」「ブルーバード」「風が吹いている」など数々のヒット曲を世に送り出してきた、いきものがかり。結成25周年を経て、2026年にデビュー20周年イヤーを迎えている彼らは、現在16年ぶりとなる47都道府県ツアーを大盛況で開催中だ。
『tiny desk』の今回のステージも、東京・渋谷のNHK放送センター内、オフィスの一角に設けられた。普段のライブ会場とは異なり、オフィス空間を生かした「地声」(マイクは録音用)でのパフォーマンスという独特な環境での収録となった。

パフォーマンスを支えるのは、ベースの角田隆太(モノンクル)、ドラムの高橋直希、キーボードの工藤拓人、バイオリンの須原杏、チェロの林田順平、そしてコーラスの吉田沙良(モノンクル)、映秀。という豪華なサポートメンバーたち。
今回のライブの目玉となるのは、彼らの歩みを象徴する楽曲たちが組み込まれたヒット曲満載のノンストップメドレーだ。番組史上最高となる300名近くのNHK職員たちが大集結する中、アコースティックで親密なセッションによって、長年愛され続ける名曲たちが新たな輝きを放たれた。
メドレーは1曲目の「ブルーバード」から自然と手拍子が巻き起こるなど、オフィスとは思えない熱気の中で展開された。今回のアレンジを手掛けたのは、いきものがかりのコラボアルバム『いきものがかりmeets 2』でもタッグを組んだ2人組ユニット・モノンクルの角田隆太。「笑顔」ではレゲエのリズムを取り入れたり、「YELL」や「気まぐれロマンティック」ではコード展開を大胆に変化させたりと、まったく新しい「いきものがかり」のサウンドがオフィスに響き渡った。

また、「じょいふる」では、吉岡聖恵に鼓舞されるように観客が頭上で一斉にタオルを振り回す熱狂に包まれ、曲終わりには大歓声が沸き起こった。かつてない密集度が生み出した圧倒的な一体感は圧巻だ。
さらに、オリジナルTVアニメ『さよならララ』のオープニングテーマとして書き下ろされた新曲「さよならララ」(作詞・作曲:水野良樹/編曲:亀田誠治)も披露された。人魚姫をモチーフにした同アニメについて、いきものがかりが「自分の物語を、自分で選び、生きることは本当に難しいことです。作品との出会いのなかで、今、自分たちに書けるものを書きました」と語る爽やかなミディアムナンバーが、特別な空間に優しく響き渡った。

収録後、メンバーの水野はオフィスでのライブについて「路上ライブのような距離感でありながら、オフィスという日常空間で演奏する非日常的な体験が非常に面白かった」と振り返り、この親密な空間だからこそ生まれた生のグルーヴに確かな手応えを感じていた。コンサート終了後には、吉岡が「皆さんの顔は忘れません」と観客に呼びかける一幕もあるほど、特別な時間となった。
長年愛され続けるいきものがかりの楽曲たちが、『tiny desk』ならではのオーガニックなアレンジで生まれ変わり、いよいよNHKワールド JAPANを通じて世界中へと発信される。なお、今秋には国内でも放送予定だ。

いきものがかり が語る『tiny desk concerts JAPAN』の舞台裏
「10年以上演奏してきた曲に、初めて出会い直したような感覚」
NHK放送センターのオフィスで行われた熱気あふれる収録の直後、興奮冷めやらぬ いきものがかりの2人(水野良樹と吉岡聖恵)に、今回の特殊なライブ環境での挑戦や、メドレーに込めた思いについて話を聞いた。
——オフィス空間という特殊な環境で、地声を生かしたライブはいかがでしたか?
吉岡:演奏ブースに入るときに「こんなに通り道がないの初めて!」というくらいバンドメンバーが密集していて(笑)。でも、だからこそアイコンタクトが取りやすかったです。ピアノの工藤(拓人)さんが演奏に入るときに「フッ」っていう息継ぎの声が聞こえたり、お互いのブレスを感じながら、生声・生音で合わせていく初めての体験でした。
水野:全員で「団子」になって音楽を聴くような感じでしたね。路上ライブをやっていた頃のような距離感でありながら、室内という不思議な環境で。普段皆さんがお仕事されているオフィスという日常の空間に、僕らが音楽を持ち込んで非日常的な体験を共有できたのがすごく面白かったです。
——観客としてNHKの職員の方が300名近く集まり、大盛り上がりでした。
吉岡:普段は真剣な表情でお仕事されている皆さんの顔がフワッと緩んで、笑顔で見てくださっているのがうれしかったです。最前列で見てくださっていた方が「菩薩のような顔」をされていて、終わった後、ちょっと拝んでしまいました(笑)。
水野:以前の番組でお世話になったスタッフの方もいらっしゃって、同窓会というか恩師に会うような感覚がありましたね。「一緒にあの番組作ったな」という記憶が蘇ってきて、初めての場所なのに不思議なホーム感がありました。
——今回は豪華なサポートメンバーとともに「ヒット曲満載のノンストップメドレー」を披露されました。モノンクルのお二人をはじめ、多才なミュージシャンが参加されていますね。
水野:もともと僕がモノンクルさんを好きで、僕らの曲を様々なアーティストの方に違う解釈で遊んでいただく企画アルバム『いきものがかりmeets 2』に参加していただいたんです。その時の「コイスルオトメ」のアレンジが本当に素晴らしくて。今回、普段とは違う環境だからこそ、アレンジも挑戦的なものにしようと思いお願いしました。
吉岡:私たちがストレートに届ける形とは違って、綺麗に音を折り重ねて、いろんな色がバーッと見えるようなアレンジをしてくださったんです。この方たちにお願いしたら、また全然違う景色が見えるんじゃないかとワクワクしていました。
——そのアレンジによって、見慣れた楽曲たちもずいぶん印象が変わりましたか?
水野:「YELL」なんかは合唱のイメージが強くて、そこに引っ張られがちな曲なんですが、リズムが変わることで軽快になりつつ、コーラスのおかげでエモーショナルな感じがずっと続いている。絶妙なバランスを取っていただきました。「気まぐれロマンティック」などもコード展開がガラッと変わったりして、10年以上演奏し続けてきた曲なのに、一回カチッと崩れる心地よさがあって。また新しく曲に出会い直したような新鮮な感覚でした。
吉岡:「笑顔」では、ボーカルが入る前からお二人のコーラスが入って、自分の声にエフェクトをかけていくような今までにない手法を取り入れていました。レゲエのリズムの中でリラックスして楽しむことを教えていただき、すごく曲に新しい風が吹いたなとうれしかったです。リハーサルの時は私があまりにも緊張して「ごめんなさい、もう1回やらせてもらっていいですか?」ってなるくらい(笑)、すごく鍛えられたライブでした。
——普段のJ-POPのステージとは全く異なるグルーヴが生まれていました。
水野:僕らはずっとJ-POPをやってきて、今日参加してくださったモノンクルの皆さんや(モノンクルが声かけした)ミュージシャンの方々はジャズなどを背景に持たれているので、普段接することが少なかったりするんです。だから「自分たちのJ-POPをどう楽しんでいただけるかな」と最初はドキドキしていたんですが、リハーサルを重ねる中で皆さんがこのメロディーを本当に楽しんでくださって。ジャンルを超えて音楽でつながれるんだなっていうのが、うれしくもあり、自信にもなりましたね。
——最後に、『tiny desk concerts』に出演するにあたって、インスピレーションを受けたものはありましたか?
吉岡:過去に出演された小沢健二さんの回を拝見したときに、机の後ろにみんなで平然と並びながら、一つずつ楽器を持って演奏されていて。今まで見たことのない光景が広がっていて、「ええっ!」と驚きました。いい意味で「すっごい楽しそう!」って。自由な発想でできる個性的なコンサートなんだなと印象づけられて、「私もやってみたい!」と思っていたんです。
水野:音楽の素晴らしさはもちろんですが、距離が近い分、その人の存在感があるかないかがダイレクトに試されちゃうなと思いました。だから路上ライブに近いなと感じながら、自分たちだったらどんなふうにできるかなとイメージして臨みました。
番組概要
『tiny desk concerts JAPAN いきものがかり』
放送予定 <NHKワールド JAPAN>
7月26日(日)11:10-11:39、19:10-19:39
7月27日(月)0:10-0:39、6:10-6:39
出演
いきものがかり:吉岡聖恵(Vo)、水野良樹(Vo,Gt,Key)
バンドメンバー:角田隆太(Bass /モノンクル)、高橋直希(Drum)、工藤拓人(Key)、須原杏(Vn)、林田順平(Cello)、吉田沙良(Cho1 / モノンクル)、映秀。(Cho2)
歌唱予定曲:ヒット曲満載のノンストップメドレー (「SAKURA」「ブルーバード」「じょいふる」「YELL」ほか多数収録)、「さよならララ」
【tiny desk concertsとは?】
アメリカの公共放送NPR(National Public Radio)がネット展開し、全世界にブームを巻き起こした音楽コンテンツ。2008年にインターネットで配信がスタートした。
アーティストたちは文字通り「NPRオフィスの小さな机」でパフォーマンスし、斬新なコンセプトから生まれたオーガニックなサウンドと親密なライブの雰囲気で、瞬く間に全米の人気コンテンツに成長。今やそのラインナップはテイラー・スウィフト、BTSを筆頭に世界のビッグネーム多数を網羅し、日本のアーティストたちにとっても憧れのプラットフォームとなっている。
本家米国NPRよりNHKがライセンス供与を受け、日本のアーティストで『tiny desk concerts JAPAN』を制作・放送している。











