
歌謡浪曲の先駆者・二葉百合子、95歳の節目に「岸壁の母」など100選を配信開始。「1曲1曲が大切な思い出」
昭和の歌謡界に不滅の足跡を刻み、日本の心を描き続けてきた浪曲師で歌手の二葉百合子が、自身の95回目の誕生日を迎えた6月23日、全100曲の音源を一挙に配信リリースした。
1931年6月23日に生まれた二葉百合子は、わずか3歳の時に浪曲師として初舞台を踏み、その類稀なる才能から「天才少女浪曲師」として一世を風靡した。戦後は歌謡曲と浪曲を融合させた独自の「歌謡浪曲」というジャンルを確立。なかでも1971年に発表された「岸壁の母」は、我が子の帰りを信じて待ち続ける母の祈りと切なさをセリフを交えて語り歌い上げ、数年にわたる空前の大ヒットを記録した。
1976年には『NHK紅白歌合戦』への初出場を果たし、その後も長きにわたり歌謡界の第一線で人々に感動を届けてきたが、2011年3月に惜しまれつつ表舞台から引退した後は、坂本冬美や原田悠里、藤あや子、石原詢子、島津亜矢といった現代の歌謡界を代表する実力派の後輩歌手たちに浪曲の指導を行い、今もなお歌の心を伝え続けている。

二葉百合子『日本の母 2026BOX』
今回配信されたのは、6月3日に通販限定で発売されたCD6枚組ボックス『日本の母~二葉百合子全集』に収録されている珠玉の100曲。
彼女の歌謡曲デビュー作となった「女国定」や、今なお人気の高い「関東一本〆」などの「オリジナル作品」をはじめ、代表曲である「岸壁の母」を筆頭にした「歌とセリフでつづる昭和歌謡」、そして二葉の代名詞ともいえる切れ味鋭い関東節が冴え渡る「浪曲入り歌謡劇場」という3つのカテゴリーに細やかに分類されている。
どの楽曲からも、比類なき至芸が宿る卓越した歌唱技術と、聴き手の胸の奥深くに優しく染みわたるような懐かしい郷愁を感じ取ることができる。
95歳という記念すべき日に、自身の歌声が新たな形で未来へと受け継がれることについて、二葉百合子は「このたび私の歌が、新しい形で多くの皆様に聴いていただくことができ、大変嬉しく感じております。今回の100曲は私の歩んできた道のほんのごく一部に過ぎないかもしれませんが、1曲1曲が大切な思い出です。このような機会を作っていただき、心より感謝申し上げます」と、歌人生を振り返りながら、深く温かな感謝の言葉を寄せた。
表舞台から退いてから15年余。時を経てもなお、多くの歌い手や音楽ファンから深くリスペクトされ続ける唯一無二のアーティスト、二葉百合子。彼女が歩んできた偉大な足跡と、魂の宿る歌声の世界に、この機会にぜひ触れてみてはいかがだろうか。
2026年6月23日配信
『日本の母~二葉百合子全集』
配信先リスト
https://bio.to/yuriko.futaba

オリジナルを歌う1
1 女国定
2 マドロスさんは大嫌い
3 浪曲ドドンパ
4 一本刀土俵入り
5 次郎長さん
6 佐渡情話
7 波止場の子守唄
8 うきよ音頭
9 渡り鳥だよお客さん
10 母は来ました海越えて
11 里恋数え唄
12 お七恋ごころ
13 残月すみだ川
14 三味線仁義
15 この世はナンセそんなとこ
16 うわさ囃子
17 関の弥太っぺ
18 上杉節
19 湯島の月
20 涙でござんす

オリジナルを歌う2
1 流れ三味線
2 霧の棧橋
3 北郷の母
4 夜更けの酒
5 母子星
6 母のなみだ
7 特攻の母
8 草燃える
9 母流転
10 母子草
11 裏町・人情通り
12 みちのく旅鴉
13 おんなの旅路
14 関東一本〆
15 浮き草人情
16 百夜通い
17 人は堂々
18 百年桜

歌とセリフでつづる昭和歌謡1
1 岸壁の母
2 哀愁列車
3 赤い夕陽の故郷
4 あゝ上野駅
5 かえりの港
6 未練の波止場
7 喜びも悲しみも幾歳月
8 唐獅子牡丹
9 男の友情
10 おやじの海
11 祝い酒
12 みちづれ
13 恋あざみ
14 おゆき
15 夢追い酒
16 他人船
17 おもいで酒
18 天国に結ぶ恋
19 涙の酒
20 ふるさと

歌とセリフでつづる昭和歌謡2
1 お夏清十郎
2 旅姿三人男
3 明治一代女
4 すみだ川
5 十三夜
6 無法松の一生
7 小判鮫の唄
8 おんな船頭唄
9 あの娘が泣いてる波止場
10 リンゴ村から
11 東京だより
12 母子船頭唄
13 さようなら故郷さん
14 連絡船の唄
15 アンコ可愛いや
16 新妻鏡
17 別れ船
18 母の便り

浪曲入り歌謡劇場1
1 九段の母
2 船頭小唄
3 男の涙
4 母恋吹雪
5 別れの波止場
6 おさげと花と地蔵さんと
7 別れの一本杉
8 与作
9 雪椿
10 花街の母
11 悲風千里
12 人生の並木路

浪曲入り歌謡劇場2
1 瞼の母
2 名月赤城山
3 勘太郎月夜唄
4 大利根月夜
5 流転
6 人妻椿
7 兄弟仁義
8 人生劇場
9 一本刀土俵入り
10 妻恋道中
11 浪曲子守唄
12 岸壁の母~歌謡節「母の叫び」入り~
CDリリース情報
『日本の母~二葉百合子全集』(※通販限定)
https://www.kingrecords.co.jp/cs/g/gNKCD-7922/
発売日:2026年6月3日(水)
形態:CD6枚組ボックス
NKCD-7922~7
¥14,300 (税込)
profile
二葉百合子(ふたば・ゆりこ)
1931年(昭和6年)6月23日、2男3女の5人兄弟の次女として東京都葛飾区に生まれる。
浪曲師の父・東若武蔵に師事し、3歳で初舞台に上がる。父が横綱双葉山のファンであったことから「二葉」を芸名に、百合子は本名である。
幼少のころから「二葉百合子一座」として全国を回り、戦時中も地方公演を続け、自身も空襲や戦争を経験して昭和20年14歳で終戦を迎える。
9歳のときに浪曲師としてポリドールレコードに専属入社。デビュー作は「乃木将軍と辻占売り」。1957年(昭和32年)にキングレコードより「女国定」で歌謡曲デビュー。父が戦時中に考案し、二葉が生み出した「歌謡浪曲」のスタイルを確立させる。
1970年(昭和45年) に文化庁芸術祭賞優秀賞受賞。事実をもとに作られ、菊池章子が歌ってヒットさせた「岸壁の母」を1971年(昭和46年)に台詞入りで発表。各地の公演ごとに話題となり、足掛け4年近くをかけて全国的な大ヒットとなった。その他「瞼の母」、「一本刀土俵入り」、「関東一本〆」など代表曲多数。
2007年(平成18年)「芸能生活70周年コンサート」を行い、同年旭日小綬章を受章。2010年(平成22年)3月に引退を表明し、全国各地およそ100公演におよぶ“さよなら公演”ツアーを敢行し、2011年(平成23年)3月、NHKホールでファイナルコンサートを行い77年に及ぶ芸能活動の幕を閉じる。引退後の現在も浪曲の師匠として、後進の育成に力を注いでいる。




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