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松前ひろ子,三山ひろし

松前ひろ子が大腸がん手術。三山ひろしプロデュースの新曲発表会にて公表。「今日を新たなスタートに!」

昨年、デビュー55周年イヤーを完走した松前ひろ子が5月21日、東京・港区のライブレストラン青山にて、新曲「片恋文(かたこいぶみ)/ひろ子抄」の発表会を開催した。

4月22日にリリースされた本作は、愛弟子であり義理の息子でもある三山ひろしが、“中村心一”という作家名で初めて他アーティストへのプロデュース(作詩・作曲)を手掛けた渾身の両A面シングルだ。

亡き夫・中村典正氏への深い愛と、師弟の絆が結実した温かな空気に包まれるはずだった会場。しかし、ステージに立った松前の口から最初に語られたのは、発売直前に見舞われた「大腸がん」という思わぬ病魔との闘い、そして奇跡的な復帰の報告だった。

松前ひろ子

「皆様、本日はお集まりいただきまして誠にありがとうございます。新曲を4月22日に発売し、1カ月ぐらい経ちました。いつもは発売前に新曲発表会をさせていただいておりましたが……この話は最後にしようと思っておりましたけど、先にお話しさせてください」

発表会の冒頭、「片恋文」を歌唱しお披露目した松前は、少し言葉を探すようにして、胸の内に秘めていた苦しい事実を明かし始めた。

「実は、3月16日に大腸がんと診断され、目の前が真っ暗になりました。予定していた新曲発表会ができなくなり、どうしていいかまったくわからなくなりました」

松前ひろ子

ショックだった。55周年という大きな節目を終え、新たな第一歩となる大切な新曲。そのプロモーションの矢先に突きつけられた非情な宣告だった。しかし、運命は松前を見放さなかった。

「おかげさまで素晴らしいお医者様に出会えました。『すぐに仕事ができるようになりますから大丈夫ですよ』と言っていただき、4月15日に手術をいたしました。そして、『1週間後の発売日に退院していいですよ』と言われて……。新曲の発売日(4月22日)と退院日が重なったことで、二重の喜びをいただきました」

幸いにもがんはステージ1。腸の内壁に留まっており、転移も見られない早期発見だった。今後は定期的な検診を受けるのみで、抗がん剤治療などは行わないという。

「体験した私だから言えます。早期発見が一番です。健康診断を受けていない方がいらっしゃいましたら、1年に1度でいいので、必ず検診を受けてください」と、松前は身をもって知った健康の大切さを切実に訴えた。

松前ひろ子

松前ひろ子,三山ひろし

発表会には、本作のプロデューサーである三山ひろしも“中村心一”として登壇。病を乗り越えた師匠へ、お祝いの花束を贈呈した。

「片恋文」は、2025年秋に開催された松前の55周年記念コンサートに合わせて三山が書き下ろした楽曲だ。亡き師匠・中村典正氏を思い、静かに手を合わせる松前の姿を想像して作られたという、心温まるメジャー調の作品だ。

三山は当時を振り返り、こう語った。

「『片恋文』は、師匠の55周年記念コンサートの時に、『何かいつもと違う企画を考えたい』と思い、私が作詩・作曲した歌を先生に歌っていただくというのはどうかと発案したものです。その後、コンサートで披露していくうちに、この曲をCDにしてほしいという声をたくさんいただきまして、CDにするならカップリングも必要だよね、ということになりました」

松前ひろ子,三山ひろし

そこで多忙の中、急きょ書き下ろされたのがもうひとつのA面曲「ひろ子抄」だ。

「師匠から『こういう曲を書いてほしい』というお話があり、つくらせていただいたのが『ひろ子抄』です。この曲は、人生の荒波を乗り越えてこられた、まさに松前ひろ子先生の人生を、その風景を歌にした作品です」

「ひろ子抄」の歌詞には、かつて中村典正氏が“山口ひろし”名義で松前に提供した「祝いしぐれ」などの代表曲のタイトルが散りばめられている。

「弟子の歌を師匠が歌うというのはどうかと思いますが(苦笑)、師匠は私の義理の母でして、お母さんの55周年の記念に何かプレゼントしたいという思いでつくった歌です。喜んでいただけたなら幸せす」

松前ひろ子

三山自身、今年の初めに自身の新曲「花とサムライ」(侍盤)のカップリング(「KENDAMA DO DANCE!」)で“中村心一”名義の作詩・作曲を経験しているが、他のアーティストへの楽曲提供は今回が初となる。亡き恩師の姓を継いだ“中村心一”という作家の誕生は、松前にとっても大きな喜びだった。

三山の思いを受けて、松前は感慨深げに語った。

「今回の2曲には、三山くんの温かい真心が入っています。どこで歌っても皆さんが『いい歌ですね』とおっしゃってくださいます。三山くんが……いえ、中村先生が、作家としての賞をいただけるよう、私も頑張って歌っていきたいと思います」

「先生」と呼ばれた三山は、「デビューした時に“三山ひろし”という名前がしっくりこなかったのと同じで、まだ“中村心一”という名前にも慣れていません(苦笑)。『中村先生!』と呼ばれても、誰のことを言っているの? みたいな感じです(笑)」と照れた。

松前ひろ子

和やかなやり取りを見せる二人だが、松前が病に直面し不安な日々を過ごしていた時、近くで支えていたのも三山だった。松前が語る。

「本当なら新曲が発売されたタイミングで、すごい数字(ランキング)を出したかったのですが、お休みをいただいてしまいました。でも、三山くんがお見舞いに来てくれて、『絶対に大丈夫ですから』と力強く、温かい言葉をかけてくれました。その言葉を信じて、今日の発表会を迎えることができました。ここから新たにスタートしていきたいと思います」

病を乗り越え、愛弟子の真心が詰まった新曲を手にした松前。この「片恋文/ひろ子抄」は、CDの売り上げだけでなく、音楽配信でも過去の松前作品と比べて3倍のスピードで再生回数を伸ばしているという。松前は「三山くんのおかげ」と謙遜するが、楽曲の持つ普遍的なメッセージが多くの人の耳に届き始めている証拠だ。

松前ひろ子

「歌手を目指して、家出同然で上京しました。母には心配をかけたと思います。先日、20年目の母の命日を迎えました」。亡き母への思いが描かれた1番を歌う際には目に涙が浮かんだが、最後は明るく「ひろ子抄」を歌唱した松前ひろ子。

発表会の最後には松前ひろ子としての、そして事務所の社長としての抱負が語られた。

「少しずつ健康を取り戻して、大切に歩いて行きたいと思います。ミイガンプロダクションには三山ひろし、小山雄大、平山花羽の3人がいます。大きな番組に出演するなど、私が実現できなかったことを、私の代わりにこの3人が実現してくれることを願っています。この3人が大きな花を咲かせてくれることを心から信じています」

そんな松前の思いを体現するかのように、今年9月には沖縄での「ファミリーコンサート2026」が決定している。9月26日には「うるま市石川会館大ホール」と「那覇文化芸術劇場なはーと大劇場」で、翌27日には「石垣市民会館 大ホール」にて、松前、三山、小山、平山の4人が揃い踏みする特別バージョンだ。

さらに、11月22日の“いい夫婦の日”には、恒例となっている「松前ひろ子・三山ひろし ディナーショー~愛につつまれて・いい夫婦の日~」が東京プリンスホテル(鳳凰の間)で開催され、こちらにも小山と平山が出演し華を添える。

「今日を新たなスタートに――」

がんとの闘いという試練を経験した松前ひろ子。天国の夫が見守る中、彼女の人生という名の「ひろ子抄」は続く。

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INFORMATION

松前ひろ子 新曲「片恋文/ひろ子抄」発売記念 カラオケ大会開催決定!
2026年4月22日発売の両A面シングル「片恋文/ひろ子抄」を課題曲とした、恒例のカラオケ大会が開催されます。

■開催日程
・第1回:2026年8月22日(土)
・第2回:2026年9月19日(土)
・第3回:2026年10月24日(土)
※応募方法の詳細は、CD商品に封入される大会案内をご確認ください。

 


2026年4月22日発売
三山ひろしプロデュース
松前ひろ子「片恋文/ひろ子抄」
松前ひろ子

「片恋文」
作詞・作曲/中村心一 編曲/佐藤和豊
「ひろ子抄」
作詞・作曲/中村心一 編曲/伊戸のりお
徳間ジャパンコミュニケーションズ TKCA-91691 ¥1,550(税込)

【Amazon】片恋文/ひろ子抄 – 松前ひろ子

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