
【ライブレポート】TOW-KAKU番外編「音楽に恋して」開催! 若手演歌・歌謡アーティストたちが時代を超えるラブソングで音楽愛を発信!
若手本格派演歌歌謡アーティストによるコンサート「TOW-KAKU(トウカク)」の番外編が4月29日、第1回開催の地でもある東京・有楽町のI’M A SHOW(アイマショウ)にて開催された。今回は番外編「音楽に恋して」と題し、昼夜2公演で構成。自身の最新オリジナル曲以外はすべてセットリストが異なり、昭和から平成を彩った珠玉の名曲たちが、この日限りのアレンジと豪華共演で届けられた。

出演したのは、駿河ヤマト、松阪ゆうき、三丘翔太、岡本幸太の男性メンバーに加え、ダンス&ボーカルグループ・5IN(シン)でも活躍する花崎重吉(JUKICHI)。さらに、シークレットゲストとして羽山みずき、朝花美穂、堀内春菜が登場してステージに華を添え、若手たちの音楽愛があふれる熱いステージとなった。
「TOW-KAKU」とは若手実力派アーティストが“頭角を現す”場として設けられたステージだ。出演者のポテンシャルが存分に発揮される場所であり、演歌・歌謡曲で培った確かな歌唱力と表現力を武器に、J-POPやミュージカルナンバーなど多彩な楽曲が披露される。しかし、自ら志願してTOW-KAKU初登場となった駿河が、「こんなにカロリーの高いステージだと思わなかった」とコメントするほど、切磋琢磨する場所でもあった。


昼公演のサブテーマは「Love Song~憧れの名曲たち~」。ステージが暗転し、スポットライトに照らし出されたのは、駿河ヤマト、松阪ゆうき、三丘翔太、岡本幸太、花崎重吉の5人。駿河の「色つきの女でいてくれよ!」というシャウトを合図に、ザ・タイガースの名曲を熱唱し、コンサートの幕を開けた。
歌唱後、最初のMCからTOW-KAKU名物の“わちゃわちゃ”トークが全開に。松阪が「私が本物の松阪ゆうきです。よろしくお願いします」と挨拶すると、すかさず三丘が「私は三丘翔太風の三丘翔太です」とボケを重ねる。続いて、はやぶさの駿河ヤマトは「ヒカルの相方の駿河ヤマトです。ヒカルは頭角を現せそうもないので置いてきました!」と相方イジりで会場の爆笑を誘った。
このボケ合戦の流れで岡本が「私がやっぱり岡本幸太です!」と続けたが、会場はややウケの反応。岡本は「何言っていいかわからないじゃないですか!」と、見事なフリを作った先輩3人を責め、笑いを誘った。

松阪ゆうき

三丘翔太

駿河ヤマト

岡本幸太

花崎重吉
一方、白地にゴールドの刺繍が施された華やかな衣裳で登場した花崎は、松阪から「一人だけプリンスがいる」と紹介される。「花崎重吉です。前回のTOW-KAKUは前歌でしたが、今回は正規メンバーとしてステージに立たせていただきます。頑張ります」と初々しく挨拶すると、「ハナサキ? 海鮮みたい」「花咲ガニってありますからね」と先輩たちから愛あるイジりが。緊張がほぐれた花崎が「どんどんいじってください!」と返すと、三丘が「責任とれません」といじりを拒否。会場は再び大きな笑いに包まれた。



ステージでは1950年代から2010年代まで、時代を彩ったラブソングを巡る楽曲が届けられた。松阪が「本当に自分たちで曲出しをして、TOW-KAKU会議をやって決めた」と語るように、メンバーの想いが詰まった楽曲が並んだ。
1950年代のパートでは、駿河が「ここで歌わなくてどうする」と、「有楽町で逢いましょう」を歌えば、三丘翔太が「夜来香」をしっとりと聴かせ、音大出身の松阪は「テネシーワルツ」を披露。古き良き昭和の世界へと誘った。



“1969年特集”と題した1960年代コーナーでは、岡本が「ブルー・ライト・ヨコハマ」を披露。駿河が「横浜にバンドホテルっていうのがあって、そこのクラブの明かりが青かったことが由来らしい。その跡地はいま、ドン・キホーテだそうです」と豆知識で客席を驚かせる場面もあり、歌とトークで進行され、花崎が「いいじゃないの幸せならば」、さらに駿河が「港町ブルース」へとつないだ。



続く1970年代は「憧れのアイドル」をテーマにトークを弾ませつつ、スターの作品を選曲。三丘が五木ひろしの「愛の始発」を、松阪が堺正章の「さらば恋人」を、そして岡本が八代亜紀の「雨の慕情」を歌い上げるなど、それぞれの憧れへのリスペクトを込めたパフォーマンスで会場を沸かせた。


そして、コンサート中盤。1980年代(女性アイドル)コーナーでは、サプライズが待っていた。シークレットゲストとして、羽山みずき、朝花美穂、堀内春菜が登場すると、会場から大きな歓声が上がる。

堀内春菜

朝花美穂

羽山みずき
堀内が松田聖子の「赤いスイートピー」を、朝花が来生たかおの「夢の途中」を、そして羽山が中森明菜の「難破船」を熱唱。朝花と羽山は「このステージで初めて歌います」と語り、この日限りの貴重な歌唱に客席は酔いしれた。

90年代はJ-POPの名曲が並び、駿河が宇多田ヒカルの「First Love」をソウルフルに歌い上げ、松阪と岡本はDREAMS COME TRUEの「LOVE LOVE LOVE」で美しいハーモニーを聴かせた。最後は男性全員でSMAPの「ダイナマイト」を披露し、会場の熱気を一気に高めた。普段の彼らのライブやコンサートでは決して聴くことができない選曲が、TOW-KAKUならではだった。




2000年代以降のコーナーでは、松阪と三丘による花*花の「さよなら大好きな人」や、三丘によるSEKAI NO OWARIの「サザンカ」など、新しい世代の名曲も届けられた。







そして、自身の“今”を伝える新曲コーナーへ。堀内「阿蘇の鬼火」、岡本「永遠の沼に堕ちたマリオネット」、三丘「華のひと」、羽山「お湯割りで」、駿河「ズルい男に乾杯!!」、朝花「桜縁歌」、そして松阪「桜の花の木の下で」と、多彩な楽曲でそれぞれの個性を存分に発揮した。

桜の花がプリントされたジャケットに着替えて新曲「桜の花の木の下で」を披露した松阪ゆうきに対して、三丘翔太が「TOW-KAKUあるあるなんですが、一人だけ着替えるんですよ」と先輩を責める場面も。すると、駿河ヤマトが「上手側二人だけ華々しい。植物園みたい」とツッコミ、松岡も三丘も爆笑していた。

駿河ヤマト「我々3人はシックに決めてきたのに・・・」。三丘翔太「地味な衣裳で申し訳ございません」
クライマックスは、男性メンバーが「YAH YAH YAH」(CHAGE and ASKA)をパワフルに歌い上げ、会場とひとつになって盛り上がると、余韻に浸る間もなく、アンコールを求める大きな声や拍手。出演者全員が再登場し、槇原敬之の「どんなときも。」を合唱し、温かいフィナーレを迎えた。


この日行われた番外編は、若手アーティストたちがジャンルや時代を越えて純粋に「音楽を楽しむ」姿を見せた。まさに「音楽に恋して」というタイトルにふさわしいステージだった。




なお、1980年に巻き起こった五木ひろしと八代亜紀による「五八戦争」にちなんで、「松三(まつみつ)戦争」を勃発させていた松阪と三丘の二人が、このTOW-KAKUから選抜される形で8月9日、都内のライブハウスにてジョイントコンサートを開催するすることも発表された。今後はTOW-KAKU選抜メンバーによる“二人のTOW-KAKUシリーズ”も始まるという。
TOW-KAKU 番外編「音楽に恋して」セットリスト
1部「Love Song~憧れた名曲たち~」
曲名/アーティスト名
1.色付きの女でいてくれよ(ザ・タイガース)/男性全員
1950年代
2.有楽町で逢いましょう(フランク永井)/駿河ヤマト
3.夜来香(李 香蘭)/三丘翔太
4.テネシーワルツ/松阪ゆうき
1960年代(1969年特集)
5.ブルー・ライト・ヨコハマ(いしだあゆみ)/岡本幸太
6.いいじゃないの幸せならば(佐良直美)/花崎重吉
7.港町ブルース(森進一)/駿河ヤマト
1970年代
8.愛の始発(五木ひろし)/三丘翔太
9.さらば恋人(堺正章)/松阪ゆうき(ハモリ三丘)
10.雨の慕情(八代亜紀)/岡本幸太
1980年代(女性アイドル)
11.赤いスイートピー(松田聖子)/堀内春菜
12.夢の途中(来生たかお)/朝花美穂
13.難破船(中森明菜)/羽山みずき
1990年代(J-POP)
14.First Love(宇多田ヒカル)/駿河ヤマト
15.LOVE LOVE LOVE(DREAMS COME TRUE) 松阪ゆうき&岡本幸太
16.ダイナマイト(SMAP)/男性全員
2000年代
17.さよなら大好きな人(花*花)/松阪ゆうき&三丘翔太
2010年代
18.また君に恋してる(坂本冬美)/松阪ゆうき
19.サザンカ(SEKAI NO OWARI)/三丘翔太
2020年代(新曲コーナー)
20.阿蘇の鬼火/堀内春菜
21.永遠の沼に堕ちたマリオネット/岡本幸太
22.華のひと/三丘翔太
23.お湯割りで/羽山みずき
24.ズルい男に乾杯!! /駿河ヤマト
25.桜縁歌/朝花美穂
26.桜の花の木の下で/松阪ゆうき
【フィナーレ】
27.YAH YAH YAH(CHAGE and ASKA)/男性全員
【アンコール】
どんなときも。(槇原敬之)/全員
■2部「Love Song~魅惑の名曲たち~」
夜の部は「魅惑の名曲たち」と題し、昼の部とはがらりと雰囲気を変えたセットリストで構成。オープニングでは男性全員でキャンディーズの「春一番」を披露し、会場を盛り上げた。昼の部ではソロで歌った女性ゲストの3名は、夜の部ではそれぞれ男性メンバーとデュエットを披露。「切手のないおくりもの」(三丘翔太×羽山みずき)、「卒業写真」(駿河ヤマト&朝花美穂)、「或る日突然」(松阪ゆうき&堀内春菜)と、この日限りの貴重なコラボレーションで観客を沸かせた。
曲名/アーティスト名
1.春一番(キャンディーズ)/男性全員
2.はじまりはいつも雨(ASKA)/岡本幸太
3.泣かせて(研ナオコ)/駿河ヤマト
4.翼をください(赤い鳥)/三丘翔太
5.サーチライト(玉置浩二)/松阪ゆうき
6.ふたりの夏物語 NEVER ENDING SUMMER(杉山清貴&オメガトライブ)/花崎重吉+男性全員
7.襟裳岬(吉田拓郎)/岡本幸太
8.落陽(吉田拓郎)/駿河ヤマト
9.おまえとふたり(五木ひろし)/三丘翔太&岡本幸太
10.雪國(吉幾三)/花崎重吉
11.万里の河(CHAGE and ASKA)/駿河ヤマト&松阪ゆうき
12.さよなら人類(たま)/三丘翔太
13.そして僕は途方に暮れる(大澤誉志幸)/松阪ゆうき
14.切手のないおくりもの(財津和夫)/三丘翔太×羽山みずき
15.卒業写真(松任谷由実)/駿河ヤマト&朝花美穂
16.或る日突然(トワ・エ・モワ)/松阪ゆうき&堀内春菜
17.阿蘇の鬼火/堀内春菜
18.永遠の沼に堕ちたマリオネット/岡本幸太
19.華のひと/三丘翔太
20.お湯割りで/羽山みずき
21.ズルい男に乾杯!! /駿河ヤマト
22.桜縁歌/朝花美穂
23.桜の花の木の下で/松阪ゆうき
24.愛し君へ/松阪ゆうき&三丘翔太
【フィナーレ】
25.心の旅(チューリップ)/男性全員
【アンコール】
夢で逢えたら(ラッツ&スター)/全員











