辰巳ゆうとが全国4大都市を巡る初のコンサートツアーをスタート。初めてづくしの東京公演で全21曲を熱唱。「みんな好きやで~」
辰巳ゆうとが8月30日、東京・渋谷区のLINE CUBE SHIBUYAで自身初のコンサートツアーをスタートさせた。
「辰巳ゆうと スペシャルコンサートツアー2024~迷宮のマリア…すべてをくれないか~」と題されたツアーはこの日の東京を皮切りに、福岡・福岡国際会議場 メインホール(9月2日)、愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール(9月4日)と回り、9月14・15日の2日間は大阪・藤井寺市民総合会館 パープルホールで開催される。辰巳の出身地・藤井寺市でコンサートを開催するのは今回が初めてとなる。
本番前に取材に応じた辰巳は、天候が心配されたなか、無事、初日を迎えられたことを喜んでいた。
「デビューする1年前は東京・赤羽の路上で歌っていた19歳の僕が、丸6年が経ったいま、皆さんがたくさん背中を押してくださって、こうして初めてのコンサートツアーの初日を迎えることができて感謝の気持ちでいっぱいです。今日、会場に来てくださった人には勇気と感動を届けたいと思いますし、来られなかった人にもこの気持ちが届くように歌いたいと思います」
辰巳にとってLINE CUBE SHIBUYAでの単独コンサートは初めてだった。
「ステージから見える景色は特別ですが、お客様が入るとどんな景色に変わるのか、楽しみな気持ちです。今はゾクゾクしています。まさに武者震いです」
コンサートには約1900名が駆けつけた。ステージ奥。階段上のサブステージからポップアップして登場した辰巳は、キラキラと光るスパンコールのスーツに、真っ赤なマントと黒いハットという出で立ちで現れた。その瞬間、観客の心拍数はいっきに跳ね上がった。
マントとハットの出で立ちは辰巳のアイデアだった。
「いよいよ始まるという思い、パワフル感を表現したいと思いました。パンチの効いた登場になると思います。また、この衣裳を着ると、強くなったような気持ちになります。コンサートは戦いではありませんが、どんなときでも勝てるという思いが持てるとリラックスして歌えると思います」
リハーサルではそう語っていた辰巳は、新曲「迷宮のマリア」のイントロが流れると、ハットを客席へ飛ばした。
情熱的なラブソング「迷宮のマリア」に続いて、前作「星くずセレナーデ」を披露した辰巳は、2018年1月17日発売のデビュー曲「下町純情」、子どもの頃からよく歌っていたという昭和の名曲から春日八郎の「お富さん」、三橋美智也の「あの娘が泣いている波止場」、三波春夫の「一本刀土俵入り」などをカバーする。
さらにJ-POPの作品からスキマスイッチや山崎まさよしのヒット曲にも挑戦すると、尊敬する先輩歌手・氷川きよしの作品なども歌唱した。
辰巳が小さい頃、いちばん最初に歌った氷川の曲は「雪子の城下町」だが、この日、辰巳が選曲したのは、セリフ入りの「番場の忠太郎」だった。
「演歌歌手になりたいと思ったのは、氷川先輩がいたからです。いなければ、今の僕はありません。『番場の忠太郎』も大好きな一曲です。小学生のときから歌っていました。緊張するのでこの曲を歌うことはお伝えしていませんが、今日、コンサートが終わったらLINEで報告したいと思います」
コンサートも後半になると、辰巳は10月30日に3タイプ(D/E/F)が発売される「迷宮のマリア」追撃盤のDタイプに収録されるカップリング曲「下北沢エレジー Shimokita Elegy」(しもきたエレジー)を初披露した。
リハーサルでは「最初に作品をいただいたときは、ドラマティックなシーンが見えるようでした。主人公が好きだった人はすでに亡くなっているのですが、下北沢という町の哀愁が作品に反映されています。主人公を演じながら歌い、聴いてくださる方を作品の世界に引き込みたいと思います」と語っていたが、果たして・・・。
その後、辰巳はオリジナルシングル曲から「センチメンタル・ハート」「誘われてエデン」などを披露し、アンコールでは再度、新曲「迷宮のマリア」を熱唱した。
「このLINE CUBEから信号を渡ればすぐにNHKホールがありますが、(紅白は)自分自身の夢でもあるので、その夢が今年は何とか叶えられるよう頑張っていきたい」
絶好調の新曲「迷宮のマリア」とともに今年の大みそかは紅白歌合戦のステージに立っていたい。その思いを強くしていた。そして、「これがゴールではなく、これからももっともっといいお知らせができるよう頑張っていきたい」と熱い思いを語った。
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辰巳はスペシャルコンサートツアーのあと、11月9日の神奈川・やまと芸術文化ホールを皮切りに、12月9日の石川・金沢市文化ホールまで全国11カ所で「辰巳ゆうと コンサートツアー2024」を開催する。
また、10月5日から同23日まで大阪・新歌舞伎座、来年1月18日から同26日まで福岡・博多座、来年3月6日から同16日まで愛知・御園座で上演される「松平健芸能生活50周年記念公演」に出演する。7月6日から同31日まで東京・明治座で行われた同公演に出演した辰巳は、松平健からステージでの立ち振る舞いなどを勉強させていただいたという。
「ステージでのオーラに圧倒されましたし、これがスターだと思いました。いつか自分もそうなりたいなと思いました。台本には書いていないステージでの振る舞いを細かく教えていただき勉強になりました」
さらにこの日、情報が解禁されたニュースがあった。辰巳がステージで明かしたのは12月25日に東京・品川プリンスホテルでのディナーショー開催が決まったことだった。辰巳がクリスマスに都内でディナーショーを開催するのは初めてとなる。
そして、来年1月9日には東京 なかのZEROホールでバースデーコンサートを開催することも明かされた。辰巳は「27歳の誕生日を一緒に過ごしてください」とファンに呼びかけていた。
2024年10月30日発売
辰巳ゆうと「迷宮のマリア」
【Dタイプ】
「迷宮のマリア」
作詩/松井五郎 作曲/幸 耕平 編曲/萩田光雄
c/w「下北沢(しもきた)エレジー Shimokita Elegy」
作詩/売野雅勇 作曲/幸 耕平 編曲/坂本昌之
ビクターエンタテイメント VICL-37750 ¥1,500(税込)
【Eタイプ】
「迷宮のマリア」
作詩/松井五郎 作曲/幸 耕平 編曲/萩田光雄
c/w「誰よりも幸せにする」
作詩/売野雅勇 作曲/幸 耕平 編曲/坂本昌之
ビクターエンタテイメント VICL-37751 ¥1,500(税込)
【Fタイプ】
「迷宮のマリア」
作詩/松井五郎 作曲/幸 耕平 編曲/萩田光雄
c/w「優しくなければ生きる資格がない」
作詩/売野雅勇 作曲/幸 耕平 編曲/坂本昌之
ビクターエンタテイメント VICL-37752 ¥1,500(税込)
2024年5月15日発売
辰巳ゆうと「迷宮のマリア」
【Aタイプ】
【Bタイプ】
【Cタイプ】
INFORMATION
【コンサート情報】
「辰巳ゆうとスペシャルコンサート2024」
9月02日(月)
福岡・福岡国際会議場・メインホール
9月04日(水)
愛知・日本特殊陶業市民会館・ビレッジホール
9月14日(土)・15日(日)
大阪・藤井寺市民総合会館・パープルホール
「辰巳ゆうと コンサートツアー2024」
11月09日(土)
神奈川・やまと芸術文化ホール
11月15日(金)
埼玉・大宮レイボックホール
11月20日(水 )
滋賀・シライシアター野洲
11月21日(木)
岡山・岡山芸術創造劇場ハレノワ(中劇場)
11月22日(金)
高知・高知市文化プラザかるぽーと
11月28日(木)
北海道・札幌カナモトホール
11月30日(土)
熊本・益城町文化会館
12月02日(月)
宮城・トークネットホール仙台
12月05日(木)
千葉・柏市民文化会館
12月08日(日)
三重・亀山市文化会館
12月09日(月)
石川・金沢市文化ホール