東京力車が”追走盤“「握手をしよう~世界の国からこんにちは~」を発売。メジャーデビュー5周年記念コンサートの決定も仲間に報告
東京力車が1月16日、東京・浅草のCDショップ「音のヨーロー堂」で最新曲「握手をしよう~世界の国からこんにちは~」の新タイプ発売イベントを行い、仲間(ファン)と熱い時間を過ごした。
またメジャーデビュー5周年となる6月5日には、浅草花劇場にて「東京力車コンサート2024 メジャーデビュー5周年記念~感恩戴徳~」の開催も決まり、会場で生報告。「ホールでの初めてのライブ。東京力車史上最高のライブにしたい」と意気込んだ。
東京力車はリーダー 石橋拓也、白上一成、田井裕一の3人によるパフォーマンスユニット。浅草で人力車を引っ張る現役俥夫でもあり、2019年6月5日に「唯我独尊SOUL」でメジャーデビュー(当時は5人組)し、今年6月に丸5年を迎える。彼らを応援するファンを“仲間”と呼ぶ。
2021年からは所属するテイチクの大先輩・三波春夫の楽曲に新しい息を吹き込み、「ニビイロトーキョー~チャンチキおけさ」(2021)、「Sole!~おまんた囃子~」(2022)、そして、三波春夫の生誕100年となる昨年、7月7日に三部作の完結編となる「握手をしよう~世界の国からこんにちは~」をリリースした。
同曲はオリコン週間演歌・歌謡シングルランキングで1位(2023/7/31付)を獲得、週間シングルランキングでも自己最高の4位となるなど、東京力車を大きく飛躍させてくれた作品となった。
1月17日リリースの追撃盤はジャケット写真とカップリング違いの2タイプがある。「夢を追いかけて浅草を人力車で走る」という思いを込めて、彼らは“追走盤”と表現する。
追走盤Aのカップリングには「柳は緑花は紅(やなぎはみどりはなはくれない)」が、追走盤Bには「祭り太鼓~男の旅路」が収録される。
「『柳は緑花は紅』の作詞は、『東京』などこれまでにも作品を手がけてくださったYuki.Hさんです。作曲の西広ショータ(シンガーソングライター)さんは今回、初めてお世話になりました。僕がずっと好きだったアーティストに楽曲提供されていた方です。心温まる、一人一人に寄り添うようなメッセージ性のある楽曲にしたいとオファーさせていただいたところ、作曲していただけることになりました。手と手を取り合って行こうよ、という今の時代に必要な、優しくハッピーになれる楽曲になりました」(石橋)
一方、「祭り太鼓~男の旅路」はメジャーデビュー以前から歌われてきた楽曲だ。
「仲間の方にとっては待望となる、初めての音源化です。歌詞の中に“俥夫”という言葉が入り、僕たちの自己紹介のような歌詞になっています。東京力車っぽいお祭りソングです」(田井)
そして、追撃盤(追走盤)のリリースは東京力車にとって初となる。
「(昨年7月発売の)『握手をしよう~世界の国からこんにちは~』はたくさんの方に聴いていただくことができました。その結果が今回の追走盤につながりました。2024年になって、本当にいろんな出来事が続いています。能登半島を襲った大地震では、不安を抱えている仲間の方もいらっしゃいます。でも、だからこそ僕たちにしかできないエンターテインメントを続けていきたい。感謝の気持ちを込めて皆さんを笑顔に、力になりたいと思っています」(白上)
追走盤Aのジャケット写真は新しい衣裳に身を包んだメンバーのスリーショット写真が使われ、追走盤Bのそれは彼らが浅草で縁をもらった「爆笑似顔絵總本店 浅草・雷門店」の店長でもあるアーティスト 東谷雅史氏が描いたイラストが使われている。
イベントでは満を持してサプライズも発表された。メジャーデビュー記念日となる6月5日に、浅草花劇場にて「東京力車コンサート2024 メジャーデビュー5周年記念~感恩戴徳~」が決まったのだ。彼らにとって、ホールでのワンマンコンサートは今回が初となる。
「東京力車結成当時から応援し仲間になってくれた方を含めて、メジャーデビュー5周年のこの日に感謝を伝えたい。東京力車史上最高のワンマンライブをお届けしたいと思っています」(石橋)
東京力車にとって過去最大規模の会場でのパフォーマンスとなり、会場の広さを活かした演出や、ここ数年歌って来なかった楽曲も披露されるという。「いつもの我々のステージは30分とか40分。ワンマンライブでも1時間ぐらいです。でも、コンサートは2時間を予定しており、たくさんの作品を歌いたい」(石橋)。また新作衣裳のお披露目も考えているそうだ。
ただ、不安もあった。この日、石橋拓也の口から仲間に直接報告されたのだが、4月21日から5月いっぱい休養するという。2022年に喉にできた結節(しこり)の手術をしているが、再発し、満足のいく声を届けにくくなっているとのことで、今回は十分な期間をとり治療に専念する。
「6月のワンマンライブに向けてしっかり喉を治して最高のライブをお見せしたい」と石橋が仲間に報告すると、田井は「正直不安もあります。バッシー(石橋)はリーダーであり、東京力車の核ですから。でも、この不安を僕たち2人で抱えなくても、仲間や関係者が一緒に支えてくれると思います。バッシーが戻ってくるまでカズ(白上)と僕で東京力車を守っていきます」と応えていた。
石橋の休養までには、連日のキャンペーンや三波春夫生誕100年特別企画「三波春夫メモリアルコンサート」への出演など、3人体制での慌ただしい日々がまだまだ続く。そして6月5日のワンマンコンサートを経て、東京力車はさらに全力で走り続けるだろう。
「僕たちには夢があります。浅草公会堂でワンマンライブをやること。NHK紅白歌合戦に出場することです。ありがたいことに、こんな夢を持たせてもらっています。最高の仲間に巡り逢えたからこそ、こうして活動させてもらっていただいています。言葉では感謝は伝えきれません。これからもステージで、音楽で、人力車で皆さんの背中を押せるように頑張っていきたいと思います」(石橋)
2024年1月17日発売
東京力車「握手をしよう〜世界の国からこんにちは〜」(追走盤)
追走盤A
追走盤B
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