永井裕子がさくらホールで恒例のコンサートを開催。Road to 2030へ。来年の開催も決まり涙。
永井裕子が6月21日、渋谷区文化総合センター大和田・さくらホールにて「永井裕子コンサート2023夢道 Road to 2030」と題したコンサートを行った。
2016年から「夢道」というタイトルを掲げ、ライフワークとしてほぼ毎年開催してきたリサイタルだが、今年も本人のプロデュースのもとデビュー曲の「愛のさくら記念日」にちなんだ渋谷区のさくらホールで開催されることになった。
「ようこそお越しくださいましたー。本物の永井裕子です」と観客を笑わせて登場した永井は、「梅雨の中、来ていただいて本当にうれしいです」と感謝した。
この日のスタートは、ピンクのリボンとバービー人形のワンポイントがアクセントになった、黒のギンガムチェック柄のドレスで登場し、2018年に発売した「海猫挽歌」を大人の雰囲気たっぷりに艶やかに歌いあげ会場を魅了した。
その後は「雪國ひとり」「松江恋しぐれ」などを歌い、第1部後半では白いワンピースに着替えてカバー曲コーナーも。「酒と泪と男と女」(河島英五)、「紅とんぼ」(ちあきなおみ)、「無縁坂」(さだまさし)」、「青春の影」(チューリップ)の4曲を歌唱し、永井の伸びのある訴えかける歌唱力の魅力にファンは酔いしれ、第1部を終えた。
第2部は、2018年に発売した「ねんごろ酒」からスタート。始まって早々スケール間の大きな曲でファンを熱中させる。
今回のコンサートはあえて衣装の数を最小限にとどめ、「歌をじっくり聴いてほしい」と考えたという。
「かわいいドレスとシンプルな白いワンピースを着ました。そして第二部は黒いシックな着物にしました」
後半は聴きごたえのある「郡上八幡おんな町」「華と咲け」などの”これぞ演歌”という曲を中心に披露。カバー曲コーナーも「裏みちの花」(島津亜矢)、「流れて津軽」(桂竜士)、「漁歌」(北島三郎)などの本格演歌にも挑戦し、観客の耳も目も釘付けにした。
また自身の最新曲「ほろ苦酒」も歌唱し、「この曲をヒットさせて恩返ししたい」と意気込んだ。
アンコールの盛大な拍手で迎えられステージに再登場した永井は、「うれしい気持ちです。早く帰ろうと思われたらどうしようと思いました」と語り、本人もその場で伝えられたというが、「来年の6月21日にも“永井裕子リサイタル2024 夢道 Road to 2030”コンサートを、ここ渋谷区文化総合センター大和田さくらホールで行うことになりました。誰一人欠けることなく来てくださいね」と涙ぐみながら発表した。
そして、最後はデビュー曲の「愛のさくら記念日」でエンディングを迎えた、ホールの出口で本人自ら来場者を見送った。
セットリスト
<第1部>
M1 海猫挽歌
M2 雪國ひとり
M3 松江恋しぐれ
M4 望郷岬
M5 菜の花情歌
M6 櫻紅
M7 酒と泪と男と女
M8 紅とんぼ
M9 無縁坂
M10 青春の影
<第2部>
M11ねんごろ酒
M12哀愁桟橋
M13 郡上八幡おんな町
M14 華と咲け
M15 そして…雪の中
M16 そして…女
M17 ほろ苦酒
M18 裏みちの花
M19 流れて津軽
M20漁歌
<アンコール>
EN1 五右衛門の恋
EN2 愛のさくら記念日