雪を呼ぶ男!? デビュー10周年の徳永ゆうきが記念ライブ。勇往邁進、これからも「明るく、楽しく、元気よく」
今年でデビュー10周年を迎えた徳永ゆうきが2月3日、記念ライブ『10th Special Live ~勇往邁進~ありがとう。これからも。』を東京・渋谷の「SHIBUYA PLEASURE PLEASURE」で開催。ゲストを交えて昼夜2公演を行った。
「徳永の歌・声・音を楽しんで!」
「今年の11月に丸10年になります。デビューした当時は水兵さんの衣裳で歌わせていただいておりました。デビューしたばかりのころ、番組で北島三郎さんが徳永の歌声をほめてくださったのがすごく印象深く残っています。『いい声してますよ、彼は』という一言だったんですが、家族で観ていた、誰もが知っている大きな存在の方からのお声だったのでうれしかったですね」
あっという間の10年だったが、一番の思い出は北島三郎からのひと言だったと振り返る徳永。リハーサルを終えた徳永は本番への気持ちを次のように語っていた。
「いざ会場に来ると緊張しました。でも、楽しもうという気持ちもあって、『楽しさ』と『緊張』が拮抗しています。このコンサートは今日しかできないものなので、来てくださった皆様にとって思い出深いコンサートしたいですね」
「今回のライブの見どころは生演奏だということです。いろんな場所で歌わせていただいていますが、生演奏で歌う機会が少ないので、ファンの方に生の良さが伝わるといいと思っています。今日は目と耳と心をゆだねていただいて、徳永の歌・声・音を楽しんでいただけたらなと思っています」
「飛ばしすぎました(笑)」
「平成ドドンパ音頭」からスタートし、「夢さがしに行こう」「函館慕情」「津軽の風」と代表曲をメドレーで聴かせたオープニング。「渋谷節だよ青春は」では、ご当地渋谷の会場が一気にヒートアップした。
オープニングのメドレーを歌い終えた徳永は「飛ばしすぎました(笑)」とひと言。「なんとかこの日を無事に迎えられることができ、ほっとしています。まだまだ10年、これからも生涯現役で進んでいければ」と、北は北海道から南は九州から駆けつけたファン(台湾から参加したファンも‼)に意気込んだ。
「ニヒヒヒヒ・・・」
ここからは、この日のために集まった“徳ちゃんスペシャルバンド”での生演奏で歌声を届け、まずは千昌夫の「北国の春」を歌った。
「父から聴かされ初めて覚えた曲です。ここから演歌に目覚めました」
徳永は途中、客席に下り、ファンの近くで歌声を聴かせたが、ステージに戻ると「ニヒヒヒヒ・・・。生演奏というのは気持ちのいいものでございます」と、自身も生バンドでの歌唱を楽しんでいた。
「恥ずかしい! やってもうた」
また第一部(昼の部)では民謡歌手・牧岡奈美を迎えた奄美コーナーや、ゲスト歌手、MINAKO(米米CLUB)を交えての「浪漫飛行」のコラボなどライブを立体的に構成。
奄美コーナーでは「島育ち」を披露したあとの「島のブルース」のコールで、「それでは次の曲を聴いてください。『島育ち』!」と同じ曲をコールする珍ハプニング。バンドと客席から「なんで?」の声に、「恥ずかしい! やってもうた」と照れる場面も。本番前に「緊張と楽しさが拮抗しています。でも、本番になれば楽しく、いつものようにやれると思います」と語っていたが、やっぱり緊張していた!?
ちなみに第二部(夜の部)では、紘毅をゲストに「白い雲のように」などカバー曲を披露。ミュージカルでの共演をきっかけに交流がはじまった東京力車のメンバーと「まつり」を歌唱し、盛りだくさんなコラボが、徳永のステージを彩った。
「春夏秋冬巡り巡って」
会場には大阪から駆けつけた両親の姿もあった。
「デビュー当時は18歳。あれから10年経ち、まもなく28歳(2月20日生まれ)になります。自分自身でも10年やるというのは、当時は思っていなくて、『とりあえず10年行こう』という感じでした。今日は大阪から両親が来てくれていますが、それは両親も同じだと思います。今日は親孝行のつもりで歌います」
羽織袴からスーツに着替えた中盤は、水兵の衣裳で歌った思い出深いデビュー曲「さよならは涙に」を披露し、終盤は着物姿で細川たかしの「望郷じょんがら」などをカバー。さらには最新アルバム『徳永がくる』にも収録された「夜明け前」を聴かせた。
「ライブはみなさんの表情が見えて、反応があるのがうれしいですね。故郷を思い出しながら、大切さを感じ、春夏秋冬巡り巡って頑張っていこうと思う」と、かつて過ごした故郷を想起する楽曲「車輪の夢」をピアノ・バージョンで歌ってステージを締めくくった。
「明るく、楽しく、元気よく」
アンコールではアルバム『徳永がくる』に収録された新曲「なんとかなるさ」を披露した。ファンの前で歌うのは、この日が最初だった。同曲は前作「車輪の夢」同様、youth caseが作詞作曲した作品で先行配信されていたが、「記念コンサートで歌いたかった」と歌うのを温存してきた。
カラフルなペンライトが埋め尽くした会場で、徳永は「明るくちょっとでも笑顔にみなさんがなれる応援歌になってほしいと思います。これからも明るく、楽しく、元気よく歌っていきます」と歌声を響かせた。
『雪を呼ぶ男』になりました」
アルバム収録曲の新曲「なんとかなるさ」ほか幅広い作品を歌い上げた徳永だったが、こんなエピソードも。
「新曲のミュージックビデオの撮影が雨で延期になったんですけど、その延期日がまさかの大雪。『どうするよ、これ』ってなったんですが、雨よりマシ。なんとかなるやろってなりました。最近、『雪を呼ぶ男』になりました。ロケ先で大雪を降らしたり。雨男だったんですが、最近、雪も連れてきます」
徳永ゆうきは、「NHKのど自慢」でのグランドチャンピオンをきっかけに2013年、「さよならは涙に」で歌手デビュー。カピパラ的ビジュアルに着物が似合う体格、趣味は撮り鉄というオタク的な側面を併せ持つ演歌歌手としてお茶の間の人気者となった。
昨年はカバー曲を集めた『徳永、奏でる』のデジタル配信したほか、自身のYouTubeチャンネルほかSNSを通じて積極的に情報発信。“若者と演歌の架け橋”と自任し、バラエティ番組や鉄道番組、舞台への出演など幅広く活躍している。
また、デビュー10周年イヤーの1月にはテレビ番組『千鳥の鬼レンチャン』の“サビだけカラオケ”で悲願の初制覇、100万円を獲得。会場には同番組も取材に入り、途中のMCでは徳永が番組でのエピソードなどを話して盛り上がっていた。
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徳永ゆうきのニューアルバム『徳永がくる』~10年分の徳ちゃんの魅力がぎゅ~っと!~
2023年2月1日発売
徳永ゆうき『徳永がくる』
アルバム未収録の近年の作品と新たに書き下ろした10周年記念ソング「なんとかなるさ」を収録。カバー曲4曲を含む全8曲入り。朗々と響く徳永ゆうきの「声」が明日への活力と肩の力を適度に抜いてくれる。
収録曲
1.なんとかなるさ(新曲)
2.車輪の夢
3.渋谷節だよ青春は!
4.寄り酔い(オリジナル歌手:和ぬか)
5.青春の影(オリジナル歌手:チューリップ)
6.ホームにて(オリジナル歌手:中島みゆき)
7.いちご白書をもう一度(オリジナル歌手:バンバン)
8.車輪の夢piano version
9.夜明け前
UNIVERSAL MUSIC STORE限定盤(特製「徳永がくる」風呂敷付)3,350円(税込)
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