永井裕子、故郷の佐賀で20周年を記念した凱旋コンサートを開催

今年デビュー20年目を迎えた永井裕子が10月18日、故郷の佐賀県・佐賀市立東与賀文化ホールで「永井裕子20周年記念コンサート」を開いた。

新型コロナウイルス感染防止対策として、1回公演を2回公演に、客席の動員を50パーセントに制限。さらに検温やマスクの着用など徹底した中で行われたが、5月27日に発売した新曲「そして…女」をはじめとする代表曲の数々、全11曲を熱唱し温かい大歓声に包まれた。

オープニングは白地に赤と黒の鮮やかな振袖をまとい、故郷・佐賀県に面する玄界灘を舞台にした「玄海恋太鼓」で登場した。

「大勢のお客様を前にステージで歌わせていただくのは8カ月ぶりです。その舞台が私の故郷、佐賀というのは本当にありがたい。感無量です」(永井)

佐賀から上京したばかりの頃は、ホームシックで毎日涙していたという永井だが、なじみ深い玄界灘を舞台にした「玄海恋太鼓」を力強く歌いオープニングを飾った。

続いて「菜の花情歌」や「郡上八幡おんな町」などの定番曲で、記念すべき20周年のお祝いに駆けつけたファン250人を沸かせた。

永井をデビュー当時から知る音楽評論家・小西良太郎氏、作曲家・四方章人氏、プロデューサー・古川健仁氏もお祝いに駆けつけ、小西氏は「デビューの前から一緒に歩んできたので他人とは思えない。近々必ず化けるいい歌い手さんです。皆さんどうぞ応援よろしくお願いします」と祝辞を送った。

さらに、同じキングレコードの先輩であり、同じ佐賀県出身の西方裕之と岩本公水もゲストとして登場し、記念すべき舞台に花を添えた。

長年永井の力となり支えとなってくれた人々が佐賀まで祝福に駆けつけ激励。先輩歌手の西方裕之、岩本公水も記念すべきステージを永井と一緒に盛り上げた。

終盤には、20周年を迎えた感想として「長かったような、あっという間だったような20年。故郷を離れてホームシックになることもあったけれど、周りの方々に支えていただいてここまで来ることができました」と涙で言葉を詰まらせながら、万感の思いを述べた。

コンサートを締めくくる最後の曲は、今年の勝負曲「そして…女」。この作品は2012年発売の「そして…雪の中」、2013年発売の「そして…湯の宿」に続く永井の代表曲「そして…」シリーズ三部作の集大成となる20周年記念曲だ。

「この曲は、私も含めてすべての女性の皆様にとって主題歌になるような作品。ぜひご自身と重ねながら応援していただけたらうれしいです。21年目に入りましたが、少し大人の女性らしく、落ち着きも意識しながら、持ち前の元気さは変わらずに走り続けていきたいと思います」(永井)

これまでと変わらず、ひたむきに歌い続けていくことを愛する故郷の人々、ファンへ誓った。

後半は白地に青の柄が入った爽やかな着物で登場し、自身の代表曲である「哀愁桟橋」や北島三郎の代表曲「漁歌」のカバーなどでさらに会場を盛り上げた。


2020年5月27日発売
永井裕子「そして…女」

「そして…女」 
作詞/池田充男 作曲/四方章人 編曲/南郷達也  
「愛のさくら記念日~20周年バージョン~」  
作詞/うえだもみじ 作曲/四方章人 編曲/杉山ユカリ・若草 恵(公表時編曲) 
キングレコード KICM-30981 ¥1,273+税


INFORMATION

永井裕子公式ホームページ