新世代歌姫 朝倉さや、10月にニューシングル「新・東京」を発売へ
「帰りたくても帰れない、こんな時代だからこそ聴いてほしい」
その天才的な歌唱力でさまざまな伝説を作ってきた新世代歌姫、朝倉さやが9月17日、FM NACK5の自身のラジオレギュラー生番組の放送で新曲「新・東京」のリリースを発表した。発売は10月28日。カップリング曲では吉 幾三の「俺ら東京さ行ぐだ」をカバーする。
「新・東京」は2013年、今から7年前に発表したインディーズでのデビュー曲「東京」を再構築したもの。今の時代の空気を織り込みながら、自身の今の気持ちを濃密に詰め込んだ作品だという。デビュー曲とはまったく違うアプローチで制作されたその曲は、まるで新しく開通した新幹線の新駅のように「新・東京」と命名された。
元々の「東京」の歌詞は、上京してひとりで暮らし始めた主人公が現実を受け入れるため必死で生きながら、ふと見上げた空は故郷とつながっていることに気づき、独りぼっちじゃないと感じるというストーリー。デビューを夢見て上京した朝倉の姿を描いた自画像だ。
今回の「新・東京」はそれと同じ歌詞を歌いながら、単なる朝倉の自画像に納まらず、昨今のコロナ禍で簡単には故郷に帰れない、もしくは逆に会いに行けないディスタンスを意識しながら時代を生きる人々の気持ちが投影されているように感じられる。
その心のディスタンスをSNSやZOOMなどのデジタルコミュニケーションツールではなく、飾りを削ぎ落とした生身の人間の声でつなごうとしているのがこの楽曲だ。ピアノと声だけ。だからこそ伝わる温かさがここにある。アレンジとピアノ演奏は日本を代表するピアニスト倉田信雄氏が担当。富良野塾の舞台の音楽監督、森山直太朗の『さくら(独唱)』での演奏、さだまさしのツアーの音楽監督としても広く知られている。
人と人のつながりの大切さが以前にも増して叫ばれる今、誰もが持っている心の故郷が朝倉の歌声で温かく浮かび上がってくる仕上がりだ。
カップリング曲は、朝倉が敬愛する吉 幾三の1984年の大ヒット曲「俺ら東京さ行ぐだ」をカバー。日本語ラップの元祖とも言われる同曲を、アメリカボストン在住のYUKI KANESAKA(monolog/U-KEY/バークリー音楽大学助教授)が再構築。欧米のヒットチャートに次々と作品を送り込むサウンドプロデューサーYUKIにより、朝倉の輝くように明るいキャラクターを前面に押し出しながらも、最先端のダンスチューンに仕上がっているようだ。
新曲を引っ提げてのライブもコロナ禍の中、まだ発表されてないが、まずはネットでの配信ライブなどで生で聴けることに期待が高まる。
ユニバーサルミュージックのサイトでは、インターネットサイン会に参加できるニューシングルの予約ページも発表と同時に立ち上がっている。
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2020年10月28日発売
ピアノと声だけだからこそ伝わる温かさ
朝倉さや「新・東京」
【朝倉さやコメント】
「東京」は私が生まれて初めて作った曲です。すべてはこの曲から始まり、たくさんの人に出会い、いろいろな経験をさせていただきました。そして今「新・東京」として皆さんにお届けできることが本当にうれしく感謝の気持ちでいっぱいです。山形の広い青空、上京してからの様々な日々が思い起こされるような倉田信雄さんのアレンジ、ピアノ演奏がとても暖かく、溢れてくる想いを素直に歌に乗せる事ができました。故郷に帰りたくても帰れない、こんな時代だからこそ聴いてほしい曲です。
カップリングの「俺ら東京さ行ぐだ」は同じ東北なまりがなんとも言えない心地よさとカッコ良さで「俺らこんな村嫌だ」と言いながら故郷愛が詰まりに詰まっている感じがしてとっても大好きです。東北と吉幾三さんをリスペクトし、YUKI KANESAKAさんのサウンドを楽しみながら歌わせていただきました。
大切に歌っていきたい2曲です。ぜひ、楽しみにしててけろな♪
Profile
朝倉さや(あさくら・さや)
1992年6月29日、山形県生まれ。曽祖母や母の影響で民謡が好きになり、小学2年生から本格的に民謡を習う。小学4年生からは三味線にも挑戦。民謡日本一に2度輝いたことで、上京を決意。当時18歳だった。2012年、音楽プロデューサー、solayaと出会い、オリジナル曲の制作を開始。2013年4月5日、自身が作詞・作曲した「東京」でインディーズデビュー。2015年、日本レコード大賞企画賞を受賞。2020年4月1日、民謡に新しい息吹を吹き込んだアルバム「古今唄集~Future Trax Best~」をユニバーサルミュージックより発売。メジャーデビューを果たした。新しい音楽ジャンルの開拓、能楽堂や田んぼ公演など様々な伝説を作ってきた新世代歌姫。
朝倉さやホームページ
http://asakurasaya.com/
ユニバーサルミュージック ホームページ
https://www.universal-music.co.jp/asakura-saya/