
藤原浩が田無警察署一日警察署長。現警察署長が作詞作曲をした「田無地区特殊詐欺撲滅音頭」を披露
藤原浩が4月28日、警視庁田無警察署の一日署長を務めた。また東京・東久留米市の「東久留米市生涯学習センター まろにえホール」で行われた警視庁音楽隊によるコンサートにも出席し、田無警察署の葛城俊英署長が作詩作曲した「田無地区特殊詐欺撲滅音頭」を披露した。

一日警察署長を務めた藤原浩(左)。

藤原浩は、まろにえホールで行われた式典に出席。現役警察署長が作詞作曲した「特殊詐欺撲滅音頭」を披露した。
東京都内で特殊詐欺の被害が一番多いと言われているのが田無地区だ。高齢者の割合が多く、特殊詐欺の発生件数は警視庁管内では、令和2年がワースト1位、令和3年がワースト3位だった。そのため昨年9月に田無警察署に着任した葛城署長がもっとも力を入れてきたのが、特殊詐欺の撲滅。不名誉を払拭して、一人でも特殊詐欺の被害者を減らしたいという思いから、”撲滅音頭”を作詞作曲したという。
歌唱者として白羽の矢がたったのが、田無地区にゆかりがあり、祖父も警察官だったという藤原浩だった。
藤原は昭和を代表する作曲家・遠藤実先生の内弟子として、デビュー前の3年間、師の付き人兼運転手をしていた。その間に遠藤先生の奥様・節子夫人が死去し、西東京市の田無山・総持寺にあったお墓をたびたびお参りしていたという。やがて、藤原が歌手デビューしたことを知った総持寺の住職とご家族が、藤原を応援してくれることになり、今では田無が町を上げて藤原を応援しているという。(※遠藤実先生の死去後、お墓は新潟県に移設された)

藤原浩が歌う「特殊詐欺撲滅音頭」に合わせて、参加者が踊った。
そんなつながりから”撲滅音頭”を歌うことになった藤原は、「歌で地域の皆様のお役に立つことができるならば、と、レコーディングに参加させていただきました。依頼を受けた時に、たいへん光栄に思いました。『田無地区特殊詐欺撲滅音頭』を歌うことによって、少しでも地域の皆様の安心・安全に貢献できればうれしく思います」と、特殊詐欺撲滅に意欲を示した。
まろにえホールでは警視庁音楽隊による演奏で、初の一日警察署長を委嘱された藤原が歌唱し、市民に披露された。