三山ひろしが生配信ライブ。ギターの弾き語りを初披露
三山ひろしが7月29日、YouTubeの「三山ひろし公式チャンネル♪」で生配信ライブを行った。生配信ライブは6月3日に行って以来、2度目。デビュー記念日だった前回は、オリジナル曲を中心に歌ったが、2回目となる今回は、盛りだくさんの構成で歌声を届けた。
配信は19時過ぎから始まった。すでに大勢の視聴者がライブの開始を待ちわびている中、コメディアンよろしく、画面下からニョキッと現れた三山が開始のコール。
「こんばんは。三山ひろし、YouTube生配信、始まります!」
まずはデビュー曲「人恋酒場」を披露すると、「2回目の生配信が実現したのは、ひとえに皆様の熱い応援のおかげです」と感謝し、第1部をスタートさせた。
今回は3部構成となっていた。人気のアルバムシリーズ「歌い継ぐ!昭和の流行歌」(令和盤は「歌い継ぐ!日本の流行歌」という名称)を、デビュー翌年の2010年からリリースし続けている三山は、多くの先輩の曲を歌ってきた。今回は聴いてみたい曲をファンから募集し、上位8曲を一気に歌った。600名から応募があったというラインキング第1位は美空ひばりの「人生一路」。YouTubeのチャット画面には、リクエストしたファンからの感想がたくさん上がっていた。
第2部はバンド演奏による新しい試みを見せた。アコースティック・サウンドで秦 基博の「ひまわりの約束」、河島英五の「時代遅れ」、浜田省吾の「路地裏の少年」、中島みゆきの「ファイト!」を歌った。
テレビ番組の企画で歌った曲もあるが、これまで自身のコンサートでは歌ったことのない4曲。「時代遅れ」と「路地裏の少年」では、三山自身がギターの弾き語りを初披露した。初めて見る三山のギター演奏に、「かっこいい」「めっちゃうれしい」など、チャット画面にはコメントが溢れた。
そして、「ファイト!」は今の三山の気持ちを表した一曲だった。
「人間は弱い。自然には勝てないこともある。でも、挫けることなく、負けることなく、前に進み続ける。一生懸命歩むということが大事じゃないかなと思います」
コロナ禍により世界中が大変な時期だが、そんな中でも災害が発生したり、紛争があったり。でも、自分は何もできない。ブログなどでお悔やみの言葉を発することぐらいしかできない。そんな苦しい胸の内を、この曲で訴えたかった。みんなへのエールであり、自分自身へのエールでもあった。
ファンにとっての楽しい時間はあっと言う間に過ぎ、最近の曲から「雪子」「立山連峰」を歌い、最後は「ありんこ一匹」と「北のおんな町」で締めた。2020年の勝負曲「北のおんな町」の感謝盤に収録されている「ありんこ一匹」は、歌手を目指して上京した三山自身のことを投影した歌でもある。一人では何もできない。でも、みんなの助けを得て、今の自分がある。
「今年も頑張って、年末の“紅・白”(『NHK紅白歌合戦』)を目指したい」
そう語った三山に、ファンはチャットで応えていた。
「私たちが三山さんを支えるありんこでありたい」
ファンの前で歌えないつらさを三山は語っていたが、その気持ちはしっかりファンに伝わっていた。
INFORMATION
【三山ひろし 第2弾YouTubeライブ! 特別企画】
この日配信されたYouTubeライブの生写真が販売される。商品内容は「三山ひろしフォトセット(2L版2枚・サイン入り写真1枚含む)」。価格は¥2500(送料込み)。受付期間は2020年7月29日~2020年8月20日16:00まで。
※詳細は三山ひろし公式ホームページで確認してください。