年に一度のお楽しみ。三山ひろしがかめありリリオホールで流行歌を歌い継ぐ。今年の三山はフォーク&ニューミュージックだ~!
9月17日の41歳の誕生日に、“三山家とさ春”として落語を披露し、多趣味ぶりを発揮した三山ひろしが9月24日、東京・葛飾区のかめありリリオホールでコンサートを開催。昭和の時代に流行したフォーク&ニューミュージックを届けた。
毎年、かめありリリオホールで行われる流行歌を歌い継ぐコンサート。「三山ひろしコンサート2021~歌い継ぐ! 昭和の流行歌~Vol.8」として、今年は23日~24日の2日間・3公演が行われた。
「毎年、このかめありリリオホールでコンサートをさせていただいて8回目を迎えます。このコンサートは、私のレギュラーコンサートとはちょっと違いまして、挑戦をしよう、チャレンジをしようということで、あんな姿、こんな姿を見ていただきながら大いに笑い、涙を流していただくという趣向でつくっております。毎回、スタッフやバンドの皆さんと『次(来年)は何をしようか』と打ち上げをやりながら盛り上がり、次の回の打ち合わせをするのが恒例ですが、去年はさすがにコロナ禍で密な打ち上げができなかったので、それ以上に今日は心を密にして皆さまにいい音楽、すてきな音楽をお届けしたいと思っています」
オープニングは今年1月に発売した「谺-こだま」をはじめ、「北のおんな町」「男の流儀」などオリジナル曲を披露した後、前半は1960年代から70年代にかけてヒットした曲からマイク眞木の「バラが咲いた」、森山良子の「この広い野原いっぱい」、ザ・フォーク・クルセダーズの「帰って来たヨッパライ」、井上陽水の「夢の中へ」、南こうせつとかぐや姫の「神田川」、中島みゆきの「時代」などを熱唱した。
後半は、1970年代から80年代にかけてヒットした曲からアリスの「冬の稲妻」、ソルティー・シュガーの「走れコウタロー」、村下孝蔵の「初恋」、松山千春の「長い夜」などを歌唱した。
もちろん、「長編歌謡浪曲 戦国塩物語」で持ち前の歌唱力を存分に披露した後、デビュー曲「人恋酒場」や、NHK紅白歌合戦・初出場曲「お岩木山」、最新曲「浮世傘」(7月28日発売)など、アンコールを含めて全28曲を熱唱した。
「これまで毎日のようにコンサートがあったのに、コロナ禍でステージが次々となくなって寂しい思いをしている中、こうしてコンサートができたのでうれしかったですし、充実感がものすごくあります。中島みゆきさんの『時代』を歌っているときは、いつか笑って過ごせる日が来るように・・・みたいな気持ちになって、ぐっときてしまい、上手に歌えませんでした。このコンサートは、構想から1年かけてつくっていますし、DVD(映像作品)とか記録にもまったく残らないので、もったいないとも言われますが、新しいものをどんどんと打ち上げていき、お客さんには心に焼き付けていただければ。私の挑戦色が強いコンサートなので、ファンの方も発展途上の三山ひろしを見ることができる面白さで楽しんでいらっしゃるのかなと思います。名曲というのは時代を越えて歌い継がれていくのだなと、改めて感じました。これからもいろんな歌にチャレンジしていき、『歌っていいね』『音楽っていいね』と言われるステージをつくっていきたいですね」
公演後、こう話していた三山は、「これからも歌の世界観をお客さんの心の中に描けるような歌を歌っていきたい」と決意を述べた。