咲良（さくら）えつこが、自身の誕生日の翌日である12月27日に出身地の地元埼玉の川越湯遊ランドにおいて、デビュー記念＆バースデー歌謡ショーを開催した。

ガールズバンドのヴォーカルとして音楽キャリアをスタートさせた咲良は、その後ソロとなりアイドル的な活動にシフトしてアイドル・イベント出演や路上ライブを行いながらインディーズ盤をリリース。2019年末に現在の所属事務所代表で作詞家の藤波研介氏と出会い、事務所を移籍して師匠・藤波氏の作詞、大ヒット曲「愛が生まれた日」の羽場仁志氏作曲による「あなたが欲しい」で2020年7月1日にデビューした。

しかしコロナ禍に悩まされ、なかなかイベント開催が困難な状況のもと、なんとか実現にこぎつけたこの日は、ステージ前の各テーブルにアクリル板を設置し、収容人数も半数以下の120名に限定。観客はマスク着用と大声での声援禁止という徹底した感染防止対策を取ったうえで実施された。

観客の意表を突いた着物姿で登場した咲良は、坂本冬美の「アジアの海賊」でスタートを切った。続いて、大衆劇団「翼ファミリー」の子ども役者・天丸の太刀舞の間に白いミニのドレスに着替えた咲良は「私が歌の世界に魅かれたきっかけ」という松田聖子のメドレーや、昭和歌謡の名曲、新曲のカップリング「イニシャル”Ｋ“」をしっとり聴かせるなどバラエティー豊かな選曲で会場を盛り上げた。

着替えをはさみ、和服をアレンジしたエスニック風のドレスで再登場した咲良は、「きよしのズンドコ節」「DESIRE」とジャンルを飛び越えた“ハイパー歌謡新人”ぶりを発揮したラインナップを歌い継ぎ、再び坂本冬美の「夜桜お七」で翼ファミリーの女形・翔太の踊りと競演して艶やかに魅了。後半はＣＤジャケットで着用しているバラ柄のドレスで登場し、津軽三味線が楽曲を彩るロック調のデビュー曲「あなたが欲しい」をパンチの効いたヴォーカルで聴かせた。

「小さい頃から遊んで育ったこの“小江戸情緒“あふれる川越で、またこの会場も最近では純烈さんや小柳ルミ子さんがショーをやっている憧れの場所。こんな素敵なショーを開催できて本当に幸せです！今日はこんな状況の中、本当にありがとうございます。頑張りますので引き続き応援をよろしくお願いいたします！」

うれしそうに笑顔で意気込みを語ると、一気にエンディングを駆け抜け、アンコールでは都はるみ「好きになった人」で、会場に駆けつけてくれたファンを“好きになった人“と歌い、幕を閉じた。

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2020年7月1日発売
咲良えつこ「あなたが欲しい」

「あなたが欲しい」  
作詞／藤波研介　作曲／羽場仁志　編曲／庄司 龍 
c/w「イニシャル“K”」  
作詞／藤波研介　作曲／羽場仁志　編曲／庄司 龍  
ウェブクウ　WKCL-7312　￥1,091＋税