NHK紅白歌合戦の視聴率が40%超え(関東地区)。福島では20年ぶりに50%を超える
▲紅白の司会を務めた3人。写真左から二階堂ふみ(赤組司会)、内村光良(総合司会)、大泉 洋(白組司会)
昨年大みそかに行われた「第71回NHK紅白歌合戦」の視聴率が1月2日、ビデオリサーチの調べでわかった。それによると、関東地区の平均視聴率は前半(午後7:30~8:55)が34.2%、後半(午後9:00~11:45)が40.3%だった。また関西地区は前半が32.8%、後半が39.3%となり、関東地区の前半視聴率を除いて、前年より上がった。また東日本大震災から10年。原発事故を経験した福島では後半戦の視聴率が51.0%となり、2000年以来20年ぶりに50%を超えた。
第71回NHK紅白歌合戦はコロナ禍により無観客での開催となったが、NHKホールを中心に、NHK放送センターのスタジオなど4会場を使った演出で行われ、データ放送による審査により、紅組が優勝した。
実施本部長の二谷裕真氏は「ほんとに紅白はできるんだろうか、いや、やっていいんだろうか」と悩んだというが、「『今こそ歌おう みんなでエール』という私たちが紅白に託した思いは、ご出演くださった皆さんの力をお借りして届けることができました。放送してよかったと、今は誇りをもって、そう思います」と、今回の紅白を振り返った。
「いくつもの制限の中で、新しいスタイルを模索し、その片鱗をつかんだのかもしれません。無観客だからこそ実現したNHKホール改造ともいえるステージは、全方位からカメラが映し出す見たこともない映像を生み出しました。また別スタジオをオーケストラスタジオとして、性格の異なったステージを作ることもできました。無事故で放送できたことが奇跡のようにも感じます。今年が晴れやかな年となりますように……」