清水節子がクリスマスライブ。新曲「ごめんね大丈夫」でチョワ! チョワ! チョワ!

この夏、新曲「ごめんね大丈夫」をリリースした清水節子が12月9日、神奈川県の横浜ロイヤルパークホテルで「清水節子クリスマスライブ2020」を開催した。

清水と言えば、最近ではプロレスラー&お笑い芸人&YouTuberとして人気のHARUKAZE(加藤悠)の母親としても知られるが、歌手としては太い声で女唄と男唄を歌い分ける稀有な存在。子どもの頃は自分の声が大嫌いだったそうだが、今ではそれが彼女の武器となり、清水が歌う男唄のファンは多い。

カーリーヘアが特徴で、一瞬近寄りがたいが、じつはシャイでとても女性らしい一面を持つのも清水の魅力。新曲「ごめんね大丈夫」のカップリング曲「粋な関係」では、千葉真一とのデュエットを実現している。清水は「千葉さんとは30年以上の付き合いですが、いつも照れるんですよね」と言うが、交友範囲が広いのも清水らしさ。面倒見がいいことから、清水を頼る歌手仲間も多い。

7月に行われた清水節子のサマーディナーショーでは特別ゲストに千葉真一が登場。発売前に2人のデュエット曲「粋な関係」をファンの前で初お披露目した。

上の写真と同じ、7月に行われたサマーディナーショーでのワンシーン。こちらは新曲「ごめんね大丈夫」を歌う清水。高知東生、清水の娘でありプロレスラーであるHARUKAZA(右)と一緒になって、チョワ! チョワ! チョワ!

「横浜が好き」という、そんな彼女のお気に入りのホテルが横浜ロイヤルパークホテルだ。清水は例年、同ホテルでクリスマスディナーショーを開催してきたが、今年はコロナ禍により会場をホテル内のレストラン「フローラ」に変更し、人数を制限してのライブとなった。

オープニング曲は吉幾三が作詞・作曲を手がけた2017年の「女の酒って…なんだろうネ」から。2008年にリリースしたCDデビュー曲「かもめの遺言」のカップリング「天使のジェラシー」へと歌い継ぐと、「ごめんね大丈夫」で会場を沸かした。

お互いに愛し合ったけれど、でも、熱くなりすぎる前に別れましょう、という少しドライな女性を歌っているが、テンポのいい明るいメロディーの曲に仕上がっている。

「今、世の中が暗いので明るい歌がほしかった。聴いていてウキウキするような歌で気に入っています」

と清水。“チョワ! チョワ! チョワ!”(いいね)という韓国語のフレーズが曲に味を添えている。

デュエット曲「粋な関係」を披露する清水。相手役・千葉真一の代役は高知東生が務めた。

新曲の表題曲に続いて歌ったのはカップリングの「粋な関係」。かず翼氏の詩に、吉幾三が曲をつけた。CDでは千葉と一緒に歌っているが、この日は司会を務めていた高知東生が清水の相手役を担った。

高知は2016年に覚醒剤取締法違反などの罪で懲役2年執行猶予4年の判決を受けていたが、ここ数年はフリーランスとして清水のイベントで司会を務めるなどしている。また厚労省主催の「依存症の理解を深めるための普及啓発イベント」に参加するなどし、今年9月には執行猶予期間を終えたことを喜んでいた。また自叙伝『生き直す 私は一人ではない』を出版、壮絶な過去を明かしていた。

ちなみに、「ごめんね大丈夫」の“チョワ! チョワ! チョワ!”と歌うところで、人差し指と親指で♡を形づくる振り付けのアイデアを出したのは、高知である。

清水と言えば、男唄。清水節子オフィシャル公式チャンネルでは多くの男唄を聴くこともできる。

高知と、特別ゲストとして登場した元・光GENJIの大沢樹生それぞれによる歌唱を挟んで、再登場した清水は「人生ブルース」「釜ヶ崎人情」「二度と恋など」の3曲を歌う。

「人生ブルース」は「粋な関係」と同じ作家による作品で、2018年にリリースした清水のオリジナル作品。「釜ヶ崎人情」と「二度と恋など」は2009年に発売したアルバム「おとこ・唄 ~清水節子の男唄~」に収録された2曲だ。前者は“ドヤ街”を舞台にした1967年の作品で、多くの歌手にカバーされてきたが、清水が歌う「山谷ブルース」や「484のブルース」同様、清水ならではの歌唱がドスンと響く。後者の「二度と恋など」は韓国人歌手、羅 勲児(ナフナ)のカバー。清水はショーのエンディング曲としてよく歌っている。

そして今宵の最後は、ゲスト歌手を交えて北島三郎の「まつり」を合唱、観客と盛り上がった。

 


2020年8月26日発売
清水節子「ごめんね大丈夫」

「ごめんね大丈夫」
作詞/幸田りえ 作曲/西つよし 編曲/伊戸のりお
c/w「粋な関係」
デュエット:千葉真一
作詞/かず翼 作曲/吉幾三 編曲/伊戸のりお
(ボーナストラック)
「ヨコハマ・ホンキー・トンキー・ブルース」
作詞/藤竜也 作曲/エディ潘 編曲/和田静男
日本コロムビア COCA-17798 ¥1,227+税

表題曲「ごめんね大丈夫」はトロット(韓国演歌)を意識したテンポのある歌謡曲。韓国の友だちが多く、韓国な好きな清水の希望により歌詞に韓国語のフレーズが入る。「サ・ラ・ン」「チョワ・チョワ・チョワ」のフレーズ部分はみんなで声を合わせて合唱すると盛り上がれる。カップリング曲「粋な関係」は長年親交のある千葉真一をデュエットパートナーに迎え、大人同士の恋愛関係を雰囲気たっぷりに歌っている。ボーナストラックとして、「ヨコハマ・ホンキー・トンキー・ブルース」を収録。

「ごめんね大丈夫」Q&A

――新曲「ごめんね大丈夫」について教えてください。

清水 今、世の中が暗いので、明るい歌になっています。ディレクターには韓国風というか、テンポがいい曲がいいなってお話していたのですが、聴いていてウキウキするような歌になって、とても気に入っています。

――1回聴くとリズムが身体に入ってきて、とても覚えやすいですね。

清水 (実際に歌いながら)♪チョワ! チョワ! チョワ!

――歌詞に韓国語が出てきます。チョワ! チョワ! チョワ!(いいね)もそうですが、サラン!(愛してる)、ミアネ ケンチャナヨ(ごめん 大丈夫)とか。

清水 私が生まれた横浜の福富町は、韓国の方が多く住んでいて、仲のいいお友だちも韓国の方が多いんです。そんなこともあり、韓国が大好きなんです。

――新曲「ごめんね大丈夫」で特に気に入っているところは?

清水 歌詞がすごく大人なところです。“愛してごめんね。でもさよなら“みたいに、男性を追いかけすぎない女性が出てきます。軽い感じで”いいんじゃない“ってドライなところがいいですね。私にぴったりかも!

――カラオケで歌う際のアドバイスをお願いします。

清水 テンポがいい曲なので、イントロが流れた時点からリズムをとって、自然に身体が動く感じで歌うといいと思います。歯切れよく、言葉を伸ばさないで切って歌う。あとはノリやすいので、楽しんで歌ってもらったらいいと思いますよ。

 

 

 

 

 


Profile
清水節子(しみず・せつこ)
11月3日、神奈川県横浜市生まれ。日本テレビ系番組「11PM」のレポーターや、スポーツ誌のコラム連載「人生相談 男と女の話」などで活躍。2008年、日本クラウンより「かもめの遺言」でCDデビュー。自分の太い声にコンプレックスがあったが、歌うことは大好きだったという。2015年、日本コロムビアへ移籍し、「求愛~ジュ・テーム~」をリリース。2018年にはデビュー10周年を記念してアルバム「清水節子ベスト」を発表。レギュラーTV番組「清水節子と安藤栄子の歌日記」(BS12、テレビ埼玉ほか)や、ラジオ番組「清水節子のムーンナイトトーク」に出演中。

清水節子オフィシャル公式チャンネル
https://www.youtube.com/user/yokohamafortuna