伊藤美裕が冬のワンマンライブを開催。一人でのギター弾き語りにも初チャレンジ!
伊藤美裕が12月5日、東京・恵比寿のライブハウス・恵比寿天窓.switchで「伊藤美裕 冬のワンマンライブ2020」を行った。同ライブハウスは、伊藤がデビュー以来、ホームグラウンドとしてライブを行ってきた場所だ。2012年のミユゼミⅠ(テーマ:流行り歌)から17回もステージに立ってきた。だが、同店がこの12月末で閉店するため、伊藤にとってこの日が同店での最後のステージとなった。
「年の瀬のお忙しい中、遊びに来てくださって本当にありがとうございます。今日は、私にとって特別な日です。長い間歌ってきたこの恵比寿天窓が今月末で店じまいをしてしまうので、こちらで歌うのは最後になります。非常に寂しいです。最後に何かチャレンジしてみたくて、今日は生まれて初めて弾き語りをやってみようかと思っています。せわしない季節ですが、皆さまにとってほっとするような時間になればうれしいです」
石川セリの「セクシィ」のカバーでステージの幕を開けると、ガットギターの弾き語りで「Close to you」「夢で逢えたら」「時の流れに身をまかせ」、ベースとドラムスの演奏をバックにアコースティックギターを弾きながら自身が作詞し、南佳孝が作曲した最新の第7弾シングル「It must be love.」、前作シングル「Believer」、第4弾シングル「あなたの花になりたい」、クリスマスソング「White Christmas」、アンコールでアルバム収録曲「Dawn」など全15曲を披露。ステージと客席の間を飛沫防止のためのパーテーションを張ってのライブとなったが、それを意識させない客席と一体感のあるステージで最後までファンを楽しませた。
同店での18回目のステージに立った伊藤は、「ここは、デビューしてからの10年が詰まった場所なので、閉店というのはまだ実感がわきません。このすてきなライブハウスで今日まで歌い続けてこられたのが何よりもうれしかったです。ここでいろんなチャレンジをしてきて、今日は初めて一人での弾き語りをやらせていただきましたが、一つ一つ、ステップアップできた大切な場所なので、それがなくなってしまうのは…」と、寂しそうに話していた。
今年1年を「いろんな意味で学びの年だったなと思います」と振り返りながら、伊藤は「来年は10周年になりますが、いま(作詩だけではなく)曲作りもしていますので、来年はそんな自作曲もご披露できたらいいですね」と新たな意欲を燃やしていた。
アンコールで披露した「DAWN」。昨年リリースしたアルバム「AWAKE」に収録されており、伊藤自ら作詞に挑戦した曲。東京都が主催する「アートにエールを! 東京プロジェクト」でも配信されている。
2019年7月24日発売
伊藤美裕「AWAKE」
■DISC1
1.It must be love.
作詞/伊藤美裕 作曲/南佳孝 編曲/西脇辰弥
2.Dawn
作詞/伊藤美裕 作曲/佐藤嘉風 編曲/成田忍
3.Believer
作詞/伊藤美裕 作曲・編曲/宮野弦士
4.アタラシイワタシ
作詞/鈴木慎一郎 作曲・編曲/manzo
5.Dawn(Acoustic ver.)
作詞/伊藤美裕 作曲/佐藤嘉風 編曲/小島久政
■DISC2
1.あなたの花になりたい
作詞/松井五郎 作曲・編曲/末光篤
2.月の鍵
作詞/松井五郎 作曲・編曲/末光篤
3.COME ON! COME ON!
作詞/岡田冨美子 作曲/鈴木淳 編曲/萩田光雄
4.ひとり十六夜
作詞/吉元由美 作曲/川口真 編曲/萩田光雄
5.マリエの話
作詞/吉元由美 作曲/若草恵 編曲/竜崎孝路
6.恋の裏わざ
作詞/岡田冨美子 作曲/鈴木淳 編曲/萩田光雄
7.北国行き11:50
作詞/たかたかし 作曲/鈴木キサブロー 編曲/矢野立美
8.ちょっとヨコハマ
作詞/岡田冨美子 作曲・編曲/若草恵
9.why?~真夜中の予感~
作詞/岡田冨美子 作曲/若草恵 編曲/船山基紀
10.六本木星屑(スターダスト)
作詞/吉元由美 作曲/川口真 編曲/萩田光雄
今までの歌謡曲のイメージに縛られず、新しい世界観を表現するため、南佳孝氏など彼女自身が敬愛するミュージシャンたちに作曲を依頼。初めて自ら作詞も担当した、70’s-80’sシティポップに想いを馳せる意欲作。DISC2にはこれまでのシングル曲をボーナスディスクとして収録。
profile
伊藤美裕(いとう・みゆ)
1987年、大阪府池田市生まれ。2011年、「日本コロムビア創立100周年記念アーティスト」として「六本木星屑(スターダスト)」で歌手デビュー。同年「第53回日本レコード大賞 新人賞」を受賞。2019年7月、かねてより好きだった70年代から80年代にかけてのジャパニーズポップスに大きく影響を受け、音楽を自ら発信したいという思いで、ファーストアルバム「AWAKE」をリリース。